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王のワイン、シャトー・ディッサン

ワイナリー訪問記/来日記2016-05-24 mottox

2016年4月にシャトー・ディッサンを訪問しました。

【写真1挿入】シャトー・ディッサンの場所

 オーナーカップルのエマニュエル・クルーズ氏と奥様が

笑顔で迎えて下さいました。

resized【写真2挿入】クルーズ家

 シャトーの内観も素敵!

resized【写真3挿入】シャトーの内観-1

resized【写真4挿入】シャトーの内観-2

シャトー・ディッサンは、ボルドーのマルゴー村で12世紀からワイン造りを行っており、なんと800年以上もの歴史を持つ、伝統のあるシャトーです!このようなシャトーは銘醸地であるボルドーでも、シャトー・マルゴーとシャトー・ディッサンぐらいなんだそうです。同じ土地でずっと高品質のワイン造りを行っているということは、それだけその土地のポテンシャルが高いという証拠でもあります。1855年のメドックの格付では3級に選ばれており、近年品質が劇的に向上し、世界中から注目を浴びているシャトーです。

王のワインと呼ばれる所以

シャトー・ディッサンは、1152年に行われたイギリスの王ヘンリー2世とフランス・アキテーヌ地方の女王エレノア・ダキテーヌの結婚式で出された由緒正しきワインで、そのことから、ディッサンの全てのワインのラベルには、上部に「王のワイン」という意味のラテン語が標記されています(下の写真のヴィンテージの下の部分です)。

【写真5挿入】「王のワイン」

そんなすごいワインが現在も飲めるのは嬉しいことですね。

 

シャトーが家族経営である意味

シャトー・ディッサンの歴史がとても長いと言えど、実はこのシャトーは800年間ずっと家族経営で営まれてきました。実は、現在の格付シャトーは大手保険会社や不動産会社など、他業者の大手企業がオーナーになっていることが多いのです。しかし、ディッサンは家族経営であるお陰で、短期的利益を追い求めるのではなく、長期的に見て高品質のイメージを落とさないため、年によっては生産量を半分に落としてでも品質を守ることができる、という家族経営のシャトーならではの強みがあります。また、格付シャトーとしてはとても珍しく、1855年に格付けされた時から畑を一切買い足していないというのもディッサンの特徴で、歴史が長く、同じ土地での経験や知識が高いということも強みとなっています。

resized【写真6挿入】ディッサンの畑

畑はシャトー・マルゴーのすぐ隣!

シャトー・ディッサンとセカンドのブラゾン・ディッサンの畑は、1644年に造られた塀に囲まれており、その塀を挟んですぐ隣の畑はシャトー・マルゴーという好立地にあります。土壌はマルゴーの畑と非常に似ているそうで、どちらもカベルネ・ソーヴィニヨンのポテンシャルが高い土壌になっています。出来上がるワインはカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高くても、フィネス&エレガンスを兼ね備え、固すぎず強すぎず、毎年素晴らしいバランスの取れたワインが出来ると、シャトーの方が仰っていました。

ディッサンが造る、4つのワイン

ディッサンでは、4つのワインを造っていて、それぞれのワインは違う畑の区画で造られています。

シャトー・ディッサン(ファーストワイン)
ブラゾン・ディッサン(セカンドワイン)
オー・メドック・ディッサン(シャトーがオー・メドックの畑で造るワイン)
ムーラン・ディッサン(シャトーがボルドー・スペリュールの畑で造るワイン)

resized【写真7挿入】畑の地図-1

シャトーの前にまっすぐの1本道があり、地図で見るとその道を挟んで東側がムーランディッサン、こちらは粘土質の土壌のため良いメルローができます。そして西側がマルゴーAOCでシャトー・ディッサンとブラゾン・ディッサンの両方を造っています。こちら側は砂利質土壌で、良いCSが出来ます。このマルゴーAOCの畑は平均樹齢が35年ほどで、1haあたり8,000~9,000本という高密植を行っています。オー・メドック・ディッサンはマルゴーAOCの畑から5分ほど南へ行ったところにある、別の畑で造られています。

次にファーストワインとセカンドワインの違いですが、ディッサンでは畑の中でファーストとセカンドは全く区別していません。マルゴーAOCの畑を何十もの区画に分け、区画ごとに収穫をし、それぞれ別のタンクに入れて醸造しています。そして、ワインが出来上がってから全タンクの試飲を行い、そこで初めてファーストとセカンドに分けるのです。ということは、栽培も醸造も同じチームが同じやり方で造っているということですね。試飲してファーストとセカンドを分けると言っても、決してセカンドの方がクオリティが落ちるという訳ではなく、より骨格や凝縮感、複雑味のある味わいのものをファーストに選び、ファーストより早くから楽しめそうな味わいのものをセカンドに選ぶ、とシャトーで聞きました。

セカンドワインのブラゾン・ディッサンに関しても品質への妥協はなく、出来が良くない年には生産量を50%ぐらいに激減させてでも品質を最優先に造っているとのことでした!素晴らしい努力をされています!!それでも、シャトー・ディッサンは格付3級のシャトーとしてはお手頃な値付けをされているところも素敵です。機会がありましたら、ぜひお試しください!