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『北イタリア訪問記 Vol.1 ~ブルーノ・ジャコーザ編~』

現地情報2013-04-05

初めまして、モトックスの天藤です!

本日より、北イタリアワイナリー訪問レポートをお届けいたします。初日の今日は、ピエモンテはランゲ地区に来ております。

まず、第一弾は、バローロ、バルバレスコの名手、ブルーノ・ジャコーザへの訪問記。

ブルーノ・ジャコーザといえば、ピエモンテのみならず、イタリア中の生産者たちがそのワインの品質を認め、尊敬している、とも言われる銘醸中の銘醸ワイナリー。初めての訪問で、ドキドキです!

カンティーナに入る扉にはジャコーザの「G」。どこかのブランドのロゴみたい。。。

 

そんな私たちを迎えてくれたのが、この扉。ジャコーザの「G」の文字があしらわれた、カンティーナへの入り口でした。

扉を開けると微かに香る、熟成中のワインの香り…思いのほかこぢんまりとしたカンティーナの中には、ところせましとおかれた大きな木樽たちが。

偉大な赤ワインたちが眠る大樽

ブルーノ・ジャコーザでは、赤ワインの熟成には約50HLと約110HLの2種類の木樽のみ、使用しています。

通常バローロ、バルバレスコは110HLの大樽で、その他ドルチェット、バルベーラなどのベースワインは50HLの大樽で熟成される、とのこと。

最近では、分かりやすい味わいのアタック、よりしっかりとしたストラクチャーを感じやすいように、225Lの小さい木樽(バリック)を使って熟成されたバローロ、バルバレスコが多くある中で、ブルーノ・ジャコーザでは昔からこれらの大樽のみを使用し、ゆっくりと、かつエレガントに熟成をさせる伝統的な作り方を貫いているのです。

☆若きエノロゴも活躍中!☆

真剣にワインの状態をチェック!若きエノロゴ、フランチェスコ氏

 

現オーナーである、ブルーノ・ジャコーザ氏には本日お会いすることはできませんでしたが、(ご高齢の今でも、カンティーナには顔を出し、瓶詰めなどの重要な仕事の判断は全て、ブルーノ氏がこなしています!)代わりにカンティーナを案内してくれたのが、若きエノロゴ、フランチェスコ氏。今日のブルーノ・ジャコーザの代表エノロゴである、ダンテ・スカリオーネ氏の下で、カンティーナで重要な働きをしている若きスタッフの一人です。

もの静かで優しい印象でしたが、ワインと向き合うとやはり真剣そのもの。

カンティーナの見学が終わると、お次はお待ちかねの、テイスティングです!

ブルーノ・ジャコーザには2つのブランドがあり、100%自社畑のブドウから造られる「ファッレット・ディ・ブルーノ・ジャコーザ」と、信頼のおける契約農家で厳選されたブドウから造られる「ブルーノ・ジャコーザ」、それぞれ各アイテムの新ヴィンテージを今回じっくり試飲してきました。

中でも大変状態が良かったのが、「ネッビオーロ・ダルバ ヴァルマッジョーレ2011」

“ヴァルマッジョーレ”という地域の畑から取れた選び抜かれたネッビオーロです。果実味やタンニン、すべての要素のバランスが非常に秀逸で、完璧といっても過言ではないエレガントさに一同うっとり。。。。

新ヴィンテージの日本でのリリースはもう少し先ですが、今から本当に楽しみです!!

【中部イタリア現地レポート Vol.1 ~イ・グレッピ編~】

現地情報2013-04-04

市橋です。

先日帰国したばかりというのに再びイタリアに舞い戻っております。

今回はトスカーナ地方のレポートをお送りいたします。

『イタリア屈指の銘醸地ボルゲリ地区に現れた新しいワイナリー‘’イ・グレッピ’’』

ワイナリーは体育倉庫くらいの大きさ

 ボルゲリのエリアに入るとすぐにイ・グレッピ社の醸造所があります。

醸造所と言っても看板も無いので、ほとんどの方は何かの倉庫と間違えるでしょう。

ここではカベルネ・ソーヴィニョン種やメルロー種など、ボルドー系品種を中心としたワインを造っています。

『飽くなき向上心の塊!』

熱くワイナリー説明をするオーナーのアレッサンドロ・ランディーニ氏

 2001年にワイナリーを設立し、ブドウの樹も2002年~2005年の4年間に植えました。

まだまだ若いワイナリーですが、実はこのワイナリーはキァンティ・クラッシコで成功を遂げた『ファットリア・ヴィティッチォ』社のもの。

イ・グレッピはワイナリーとして歴史が浅いですが、ワイン造りは既に成熟しています。

このボルゲリ地区はトスカーナ州の中でも温暖な為、トスカーナ代表品種「サンジョヴェーゼ」は不向きと考え、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローなどに特化しました。

既にワイン評価誌でも高得点を叩き出していますが、ランディーニ氏は「自分の中でワインに満足してしまうと、ワイナリーのレベルがストップしてしまう」とあくまでも挑戦者としての気持ちを忘れていません。

相当、アツい男です・・・

『でも、地元では既に人気!』

グレッピカンテが2本抜栓されるところ

とあるレストランで食事したのですが、他のテーブルの注文は「グレッピカンテ」

既に地元のレストランでは、当然の地位をゲットしています。

一般的にボルゲリのワインはフルボディのものが多く、料理のセレクトが難しいですが、グレッピカンテはしっかりと酸味も感じられるので、合わせる料理もそれほど難しくありません。

ランディーニ氏に、「特にオススメの料理は?」と聞くと、

『牛肉のタリアータ(薄切り)』とのことです。

一度、お試しください。

『ドイツ・アルザス訪問記Vol.4 ~ポール・ジャングランジェ編~』

現地情報2013-04-03

東京営業部の中塚です。

ドイツ・アルザス訪問記も最終章を迎えました。

いよいよ出張は最後。

アルザスのもう1軒はポール ジャングランジェ。

最後にも感動が待ってました。

案内してくれたのはミッシェルさん。

畑見学と思いきや車から降りるとワインとグラスを取り出します。

「じゃ、この畑で造られたワインをテースティングしよう!」

なんとそのワインが造られた畑ごとにテースティングなのです。

「ここは南向きでこんな土壌だからこんな味わいになるんです。」

と解説してもらいながらそこで造られるワインを飲む、なんて初めての経験です。

これ以上わかりやすいテースティングはありませんよね!?

そしてワインを語り出すと長い長い。

熱い思いが伝わってきます。

人への気遣いはもちろん、ワインへの気遣いもすごいです。

モトックスではワインは1本1本全て異物が入ってないか、漏れたりしてないかなどの検品をしています。これは世界的に見てもかなり珍しいことで生産者にとってはかなり厳しいチェックになります。

ジャングランジェではそんなモトックスのために日本向けのワインは全て検品してから出荷してくれているんです。

そんな生産者、殆どいないと思います。

彼らの造るワインは優しく繊細でとてもクリーンです。

家族みんなと晩御飯を楽しみ、なんと1時間もかけて空港まで送ってくれてお土産まで‥。

最後まで私たちを歓待してくれました。

そんな思いの詰まったワインたちです。

ドイツ・アルザスの旅はこれで終わります。

美味しいワインは美味しいものを知る人が造ってます。改めてそう思いました。

ちなみにワイン生活14年目の私が最も感動したワインもまたアルザスのワインでした。

『ドイツ・アルザス訪問記Vol.3 ~アルベール・マン編~』

現地情報2013-04-02

東京営業部の中塚です。

「ドイツ訪問記」としてきましたが、アルザスにも訪問しました。

よって、「ドイツ・アルザス訪問記」に改名。

ドイツから移動してアルザスへ。

アルザスは私、一度は行ってみたかった憧れの地です。

ドイツとの違いは街が非常にフェミニンなところです。

そしてワインのタイプもシャープなイメージのドイツに比べてフェミニンです。

初めに訪れたのはこの地の有名生産者、アルベール・マン。トップクラスの生産者です。

特級と言われる最高の畑を5つも所有していて極上のワインを生み出します。

畑を見学させて頂きましたが実に細かく気を使ってます。

いい畑というのは農薬を使ってないために雑草がはえていますがむしろきれいで植物が生き生きとしています。

そして土はふかふかです。

ワインはそんな畑の素晴らしさを表していて柔らかく少しフェミニンで土地の個性を畑ごとに引き出してくれています。

リースリングだけじゃなく他のブドウも個性的でアルザス=リースリングではなく是非色んな品種を楽しんで頂きたいと思います。

個人的にはピノ・ノワール。ブルゴーニュでもここまでのピノ・ノワールはなかなかないと思いますよ。

殆どのワインがリリース直後に完売するので日本に入ってくる量も限られてしまいますけど見かけたら是非飲んで頂きたいワインです。

『ドイツ訪問記Vol.2 ~フォン ウィニング編~』

現地情報2013-04-01

東京営業部の中塚です。

ドイツ2日目。

今日はファルツのワイナリー、フォン ウィニングを訪問しました。

なんと日本の旗を掲げて歓迎してくれました。

今日案内してくれたのは若くして重要ポジションにいるアンドレアスさん。

昨日訪問したテッシュに続き、食べることが好きな彼はやっぱりそのこだわりが造るワインに出るもの。

食事に合わせられる、クリーンで繊細なワインばかりです。

さて、畑を回ります。

アンドレアスさんの粋な計らいでなんと畑でテイスティング!!

それも、それぞれのワインが出来た畑で!

そんなの経験したことありません!!

こんな場所でこんな土壌だからこんな味になる!!と身をもって体験してきました。

土壌や気候による差を“テロワール”と言うのですが、ちょっと離れて土質が異なることで味わいは違います。

リースリングという1つのブドウ品種から様々なタイプのワインが生まれます。

リースリングの素晴らしさを堪能してきました。

昨日のテッシュより南の地域なのでややふくよかさがあってミネラル感たっぷりのワインたちでした。

お別れするのも寂しいですが今、ドイツを出てフランスはアルザスに向かう電車に乗ったところです。

さよなら!ドイツ!!

いい思い出をありがとう!

ということで明日はアルザスからお届けします。

『ドイツ訪問記Vol.1 ~テッシュ編~』

現地情報2013-03-28

東京営業部の中塚です。

ドイツからお送りします。

今日はマインツにあるテッシュに訪問しました。

テッシュはリースリングを初めて全て辛口で造った生産者です。

もともと微生物学者だった当主のマーティン テッシュ氏はワインの醸造に関する知識も仕組みがよく分かったそうです。

食事に甘みを求めないのが信条で辛いリースリングだけしか造らないと決めたそうです。

そんな人はドイツでは珍しく周りの人には心配されたそうですが、見事に成功!!

食にこだわる人だからこそ、リースリングにもこだわり抜いてます。

ノーイースト、ノー オーク、ノーコルク、ノーシュガーが彼のこだわりです。

ちょっと難しい言葉もありましたけど人工的な酵母は使わず(これは使うのが普通で悪いことではありません、念のため)、樽熟成せずピュアな果実味を大切にして、コルクじゃなくてスクリューキャップ、甘口じゃなくて辛口で造るという意味です。

ワイナリーとしては珍しく理系で一つ一つへのこだわりがすごい生産者でした。

全て理論的で、私はこんな生産者が大好きです。

ものすごい勉強になる生産者でした。お会い出来て感動しました!

ちなみにデュッセルドルフから新幹線のような電車ではるばる2時間かけてマインツまでやってきて乗り換え、20分。

遠い旅でした。でもライン川を眺めながらの電車の旅は最高です!

あ、旅と言っても仕事ですからね。

現地情報第一弾でした!

マリアージュを検証する会 ~代表的な家庭料理とワイン~

こんな食事と楽しみました2013-03-26

営業部の中塚です。

同僚のお宅にお邪魔して、先日来日した生産者の方々の情報を基にワインと家庭料理の相性を検証しました。

料理は家庭料理で代表的なもの、

 ① 野菜炒め

 ② ハンバーグ(デミグラスソース)

 ③ 鶏の唐揚げ

 ④ アジフライ

合わせるワインは

 A.フェウド・アランチョ ピノ・グリージョ(イタリア/シチリア 肉厚ながらすっきりした白)

 B.バラオンダ モナストレル(スペイン/イエクラ ブドウの甘みを感じる赤)

 C.オデ・ダイディ(フランス/シュッド・ウエスト 濃厚でしっかりした赤)

 D.ウィマーラ シラーズ/ヴィオニエ(オーストラリア 濃いブドウながら酸を感じる赤)

なぜかビールが並んでるように見えますが、気のせいです。

そりゃね、勢いつけないといけませんからね。

さあ、実食!!

この日はメンバーの8名+家主さんにまでご参加いただきました。

プロ目線だけにはならないようにいろんな意見を言い合いながら・・・

まずは野菜炒め。

これは難しい・・・。今回はボリュームがあるワインばっかり選んでしまったのでワインが勝ってしまうんですよね~。野菜炒めにはもうちょっと優しい繊細なワインが良さそうです。

次!

渾身のハンバーグ!作ってくれました。デミグラスソースで頂きます。

これは バラオンダ モナストレル!

デミグラスソースにブドウからくる甘みとぴったりです。ちょっと甘みがあるソースなら幅広く合いそうなワインです。ハンバーグにはこのワインで決まりです!

そして鶏の唐揚げ。定番ですよね、家庭料理で唐揚げ。誰もが好きなこの料理に合うのは・・・・

これはばっちりなのが

ウィマーラ シラーズ・ヴィオニエ!!

鶏の脂の甘みとシラーの甘み。ヴィオニエがブレンドされているのでレモンなんてかけるともっと合います!ウィマーラは非常に酸が高いので酸味を足すとさらにいいですし、酸は脂っぽさを中和させてくれます。

最後はアジフライ。

ほんとは魚の天ぷらを合わせてみたかったのですが、意外にありませんね。

アジフライとベストマリアージュなのは・・・

フェウド・アランチョ ピノ・グリージョ!!

これもすごい!アジ自体がワインに合う!ソースをつけてもこのワインはボリュームがあるので邪魔になりませんし、ワインがニュートラルなので幅広く合い、ソースの甘みにもソースの酸にもしっくりきます。

で、1つぴったりがなかったオデ・ダイディ。

たまたま用意してくれた生ハムが最高に合いました!!

生ハムは軽めの赤やランブルスコが合うとイメージしていたのですが、これがこの濃い赤でもぴったり!!

塩気が強いハムは濃厚な赤にもぴったり合います。もちろんチーズにも合います。

今回はこの4アイテムで確かめてみましたが、ワインによってちゃんと相性も分かれます。 面白い結果でした。

あくまでもこれは私たちが感じた相性ですが、皆様もぜひ試してみてください!

男ばっかり写ってますけど男女で感じ方も違うので女性もいるんですよ。むさくるしくてすみません。

【南アフリカワイナリー訪問記vol.7 ~スターク・コンデ編~】

現地情報2013-03-25

モトックス辻村です。

南アフリカ訪問もいよいよ最終回!

締めくくりは「スターク・コンデ訪問記」とお送りします。

日本に最も近い?南アフリカワイナリー、それがスターク・コンデ。

オーナーで醸造家のホセ・コンデ氏は、元々NY出身のアート・デザイナー。

仕事のために日本に滞在中、奥様のマリーさんと出会いました。

(マリーさんはお父様が南アフリカ人、そしてお母様が日本人)

 

ホセ・コンデ氏

 

マリーさんのお父様が南アフリカのトップワイナリーの1つ、

二―ル・エリスの共同出資者ということで、最初はワイン造りに興味がなかったホセさんも、奥様と南アフリカに移住してから、ワインの仕事に少しずつ近づいていきました。

そして、ほぼ独学でワイン造りを学び、なんとファーストヴィンテージでワインショーでトロフィーを受賞。

いきなり南アフリカトップカベルネに選ばれたのです!!

数年前に来日もされていたので、ここまでは私もワイナリー訪問以前から知ってはいたのですが、ワイナリーを実際に訪問してその環境の素晴らしさ、風景の美しさにびっくり!!!!!!!!!

ワイナリー

 

ワイナリーの門をくぐって少し行くと、最近完成したばかり、というマリーさんが取り仕切る、とっても素敵なカフェ Postcard cafe があります。

カフェ

 

カフェからの絶景

ここでは、絶景の風景をみながら、ワインと美味しい食事を楽しむことができます。

また、カフェの前には大きな池があり、その真ん中にテイスティングルームがあります。

2年前に、日本の有名政治家さんも訪れてワインを楽しんだというこちら、ぜひぜひ、南アフリカに行かれる方は訪れることをオススメいたします。

※ホセさん、マリーさん、そして家族の方、みーんな日本語がぺらぺらなので言葉には困りませんよ!

テイスティングルーム

 

ホセさんのワイナリー自体はとってもこじんまりとしていて手作り感があふれています。

丁度赤ワインの収穫が終わり、発酵が始まったところで、みんなでピシャージュ(果汁、果皮などを棒でかき混ぜてあげる作業)をさせてもらいました。

ピシャージュ風景

そして、トラックの荷台に乗って、山の頂上の畑へGO!

収穫に使うプラスチックのケースに座っていたのですが、あんまりにも道が険しく、車が揺れるので、私のジーパンはおしりのところが破れました・・・・

でもその後にまっていたのは、こんな風景!

南アフリカに行く前から、メンバー全員で

『南アフリカワインには共通して、ある特徴的な香りがあるね』という話をしていたのですが、どうもその1つの要素ではないかな、と思うのがどこの畑にもたくさん生えていたハーブ。

ハーブ

ホセさんの畑で生えていたものを少し摘んで、指でもんでみましたが確かにホセさんのワインの中にこの香りがあるような気がします。
日本からは本当に遠い遠い国、南アフリカ。
私達が住んでいるところの反対、南半球、日本の裏側でこんなに日本になじみがある人達が造っている素敵なワイン。
ふらっと行くことはできませんが、ぜひグラスにワインを注いで香りを嗅いでみてください。
その香りは、ホセさんの畑そのままの香りです。

【南アフリカワイナリー訪問記vol.6 ~スピアー編~】

現地情報2013-03-22

モトックス辻村です。

南アフリカ訪問の第6弾です。

今回は「スピアー・ワインズ」をお届けします。

1692年に設立され、なんと300年以上の長い歴史を持つ、南アフリカで最も古いワイナリーの1つが、このスピアー・ワインズ。

古いヴィンテージ

 

1692年といえば、日本では江戸時代 5代将軍 徳川綱吉が生類憐みの令を出した直後ぐらいです。(1687年)

ワイナリーの前には、電車の線路がしかれ、その名も”Spier”という駅まであるくらい、このステレンボッシュの町での存在は大きく、このワイナリーを知らない人はいません。

スピアーの駅

 非常に生産量も大きい大規模のワイナリーではあるのですが、そのこだわりは半端じゃありません。

◆こだわり①:丁寧なワイン造り

全ての畑、全てのブロックがSingle Vinyard  単一畑(区画)と考えているのでそれぞれに収穫、発酵、熟成をし、出来上がったワインを試飲して、それぞれのワインの性質を見極めてから最後にブレンドをし、毎年ブレない、高品質のワインを造っています。

生産量、規模が大きくなってきた今では、自社畑だけでは間に合わないので契約しているワイナリーからワインをタンクで購入していますが、ただ単に買って量を増やしているのではなく、きっちりと土壌を分析し、畑での仕事、栽培方法も細かく指示し、定期的に畑に訪れ栽培農家さん達とコミュニケーションを取っているそう。

契約しているワイナリーは、スピアーから近いため、車で頻繁に訪れるため醸造家の方は

『我々は、フライングワインメーカー(ワイン業界用語で、”世界中をめぐり回ってワインを造っているスター醸造家のこと。”ではなく、ドライビングワインメーカーだ』と笑っていらっしゃいました。

醸造総責任者の方

 

◆こだわり②:自然派ワイナリーとしての取り組み

スピアーでは、”サステーナブル農法”という自然派ワイナリーの1つの形を取っています。

これは、『持続可能な農法』と日本語で説明されますが、簡単にいうと

”ブドウだけではなく、栽培している人々も健康にずっとワインを造っていられる環境”

そして

”ワイナリーだけではなく、ワインに関係する全ての地域が健やかでいられる環境”を造るためのシステムです。

例えば、水。

ワイン1本を造るのに約6Lの水が必要と言われています。

これには実際に畑にまかれる水の他、タンクの冷却や洗浄、ワイナリーで働く人が使う水など全てが含まれています。

スピアーでは、水を必要最低量に抑え、1/3の約2Lでワインを生産し、また廃水は全てワイナリー内で浄化し、再利用しています。

また、環境保全だけではなく、ステレンボッシュ大学へのサポートをしたりフェアトレードの認証を受け、労働者の環境を守ったり、と地域全体、そして世界が健やかに今後も活動を続けていけるよう非常に広い視野でワインを生産しているのです。

そんなことを考えながらワインを口にすると、なんだか柔らかく優しい気持ちになってきませんか?

【南アフリカワイナリー訪問記vol.5 ~フェアヴュー編~】

現地情報2013-03-21

モトックス辻村です。

南アフリカ訪問の第5弾です。

今回は「フェアヴュー」をお届けします。

ステレンボッシュから車で30分ほど行ったパールにあるFiarview フェアヴュー。

ただ、この場所はフェアヴューの説明だけでは終わらないのです。

フェアヴューというワイナリーは、「南アフリカワイン界でネルソン・マンデラ氏につぎ、2番目に影響力のある人物」と呼ばれるチャールズ・バック氏がオーナーです。

彼は、2つのワイナリーを立ち上げていて、一つがこのパールにあるフェアヴュー、そしてもう一つはマームス・ベリーという場所にあるスパイス・ルートです。

オーナー、チャールズ・バック氏

 

◆フェアヴュー◆

このフェアヴューというワイナリーには、異なるコンセプトのブランドが複数あります。

まずはフェアヴュー。これはヴァライエタルワイン(1つの品種で造られたワイン)を造っています。

もう一つは、ユニークな名前の、”ゴーツ・ドゥ・ローム”シリーズ。

なにやらフランスの有名なワイン産地に似た名前ですが、これは複数のブドウ品種を使ったブレンドワインのシリーズです。

◆スパイス・ルート◆

ここ、パールから少し離れた乾燥した暑いブドウ産地、スウォートランド地区マームス・ベリーで造られるワイン。

土壌、気候ともに非常に適しているので、フランス ローヌ地方の品種に特化したシリーズです。

ちなみに、パール、ステレンボッシュ、マームス・ベリーに広大な畑を持っていますが、なんと全て自社畑。

そのことで、クオリティを常に高く、一定に保つことができます。

◆チャールズ・バック・ワンダーランド◆

フェアヴューのワイナリーに着くと、まずはフェアヴューシリーズのエチケットに描かれている有名な”ヤギ・タワー”がお出迎え。

ヤギ・タワー

 

チャールズ・バックさんは、ワインだけではなく、この山羊や、飼っている牛で造るチーズでも非常に有名な方で、牛と山羊の山羊のミルクで造ったカマンベールは、チーズの国際大会で金賞を受賞しているそう!

チャールズさんのチーズの数々

 

ワイナリーの敷地内には、ワインショップ、チーズショップ、その両方を楽しめるレストラン、そして丁度数週間前に完成したばかり、という、地ビール醸造所、グラッパ醸造所、そしてチョコレート工場まである、まさにワンダーランド!

これだけのビジネスを展開している一つの大きな理由が、南アフリカ経済への貢献。

産業を生み出し、雇用を確保し、ワイナリーで直接働く400人以上とその家族の生活を守るだけではなく、フェアヴューのワインは全てフェアトレードの認証をとって世界規模で南アフリカ経済に貢献しています。

チャールズ・バック氏の思いで実現したプロジェクトの1つが、FairValleyフェアヴァレー。 南アフリカで初めての、”非白人だけで立ち上げたワイナリー”です。

チャールズさんが購入した畑や援助をもらって設立されたワイナリーですが、”生産したワインの利益で自分達の家を買う”という、ずっと持続可能な自立するシステムで彼らの生活と将来が守られています。

フェアヴァレーのPRの方とお話していたのですが、

「チャールズは敷地内で働く全ての人を覚えていて、全ての人にチャンスをくれる。私もロンドンにインターンシップに行かせてもらいました。友達達との間では、ゴッドファーザー、と本当に呼んでいます。」とチャールズさんへの感謝と尊敬の気持ちが溢れていたのが、とても印象に残りました。