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シャンパーニュ「ネクターとは何か」

スタッフの独り言, ワインの知識2015年10月30日mottox

シャンパーニュ好きの方の中には銘柄の中に「ネクター」という商品があるのをご存じの方も多いかと思います。

この「ネクター」はシャンパーニュ・メーカーがよく甘口のシャンパーニュの銘柄名に使用している言葉です。

シャンパーニュは、そのワイン加えた「門出のリキュール」の糖分量によって甘辛度の表記が変わります。

規定では、

1020 シャンパーニュ残糖表示

と決められています。

 市場に一番多く商品が出回っている「ブリュット=辛口」は12g/L以下ということがこの表でわかります。

しかし、この表の中には肝心の「ネクター」に対する取り決めが見当たりません。

 

実はこれ、AOP法上の甘辛度の規定には存在しない名称です。

シャンパーニュ地方では、慣習的に「やや甘口」=Nectar ネクターという名称が使われています。

 

語源となっている「ネクタル」は、ギリシャ・ローマ神話の「不死の生命を与える神酒」。これが転じて「花の蜜」と、甘い飲み物を指すようになりました。そして近代から現代では「果汁に甘味料を添加したジュース」を表すときに使われるようとなっています。砂糖が貴重品だった時代、甘いものがどれだけ大切だったかを物語るお話ですね。

今ではピーチ・ネクターやマンゴー・ネクター等でよく耳にしますが、「果実を想わせるようなほんのりした甘味」がシャンパーニュでいうところのネクターの特徴かと思います。

 

因みに、糖分量が規定のピタリのとき、例えば17g/Lではエクストラ・ドライ、セックのどちらになるかというと、それは「生産者の判断」に任されるそう。

どのカテゴリーでも規定の上下3g/Lまでは「生産者の判断でどっちでもよいよ」とされているそうで、この遊び部分を「トレランス」といいます。

ソムリエの試験にも出てこないようなことですので、覚えても意味はありませんが、シャンパーニュを飲んでいるときの話の種にでもしていただけましたら幸いです。

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