1. Home
  2. Producer
  3. Winery
  4. Glaetzer-Dixon Family Winemakers
オーストラリア
オーストラリア タスマニア

グレッツァー・ディクソン

Glaetzer-Dixon Family Winemakers

豪州のクールクライメイト時代の到来を告げたタスマニアの至宝

名門一家から誕生したタスマニアで最も革新的なワイナリー

バロッサ・ヴァレーの銘醸「グレッツァー」の一族ニック・グレッツァー氏によって2008年に設立。当初は州都ホバート近郊のシェアワイナリーとしても有名な「モリアー」でワイン造りの設備を共有していましたが、現在はホバート中心街の北部にある元製氷工場を改装して自前のワイナリーを所有しています。その後、名家の生まれでありながら、1代でタスマニアの名門ワイナリーへと成長させました。2011年に豪州の「ヤング・ワイン・メーカー・オブ・ザイヤー」や2019年のWSET(ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関)主催のコンペティションで「将来を担う醸造家50人」に選出されるなど、いまや世界が最も注目するワイン醸造家の一人となっています。数々の名声を手にした彼のキャリアは留まることを知らず、ワイン産地としての「タスマニア」をオーストラリア国内外で有名にさせた立役者の一人して、現在も活躍を続けています。

ワイナリーに併設されたティスティングルーム ワイナリーに併設されたティスティングルーム

クールクライメイトの夜明けを告げたタスマニアのレジェンド

2011年、オーストラリアのワイン業界を震撼させる事件が起きました。

同国で最も権威のあるワインの賞のひとつ「ジェイミー・ワトソン・メモリアル・トロフィー」でこれまで注目されなかったタスマニアのシラーズがグレッツァー・ディクソン社のモン・ペール 2010によって受賞されました。

まだ世界的にはパーカーポイントを競っていて、濃くて重厚感のあるワインが重視されていた時代に同社の冷涼でエレガントなシラーズが受賞したことは現在に至るまでオーストラリアワイン業界の指針になる出来事でした。

 

1850年代、ニック・グレッツァー氏のご先祖にあたるチャールズとマーサ・マスターズは、バロッサ・ヴァレーのパイオニアであるブドウ畑のひとつを、アンガストン近くのロクストン・グランジの土地を開墾しました。1888年には二人の息子夫婦であるエドアードとアンナ・マリーもバロッサ・ヴァレーに移住し、現在は伝説のシラーズ「アモン・ラ」で有名な名門「グレッツァー・ワインズ(Glaetzer Wines)」を家族代々で経営しています。日本でも著名なオーストラリアのカルトワインとして知られています。

ニック氏はグレッツァー家の一員としてバロッサ・ヴァレーで長く過ごしますが、冷涼地のシラーズとピノ・ノワールに憧れを持ち、2005年にタスマニアに移住しました。

2011年にモン・ペール・シラーズは、タスマニアワインとして初めてオーストラリアで最も権威のあるワイン賞、「ジェイミー・ワトソン・メモリアル・トロフィー」を受賞。同年、この功績が称えられ、彼は豪州の有名ワイン誌「ワイン・マガジン」で若手醸造家に贈られる最優秀賞の「ヤング・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれます。2019年にはWSET(ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関)が開催するインターナショナルワイン&スピリッツ コンペティションで将来を担うワインメーカー50人に選出されるなど、世界的にその頭角を現します。まさにタスマニアを世界的なワイン産地へと押し上げた立役者の一人なのです。

ニック氏は、バロッサにある実家のグレッツァー・ワインズでその腕を磨き、マーガレット・リヴァーで醸造学とブドウ栽培学の学位を取得しました。マーガレット・リヴァー(ルーウィン・エステート、エヴァンス・アンド・テイト)、ハンター・ヴァレー(ローズマウント・エステート)、リヴァーランド(トレジャリー・ワイン・エステート)、ドイツのファルツ地方(ヴァイングート・オイゲン・ミュラー)、ブルゴーニュ(ドメーヌ・アルベール・モロー)、ランジュドック(ドメイン・ド・ラ・フェランディエ)などの名門でキャリアを積みました。

ピノ・ノワールが好きでタスマニアでワイナリーを設立したかったと本人は話します。

オーナー醸造家:ニック・グレッツァー氏 オーナー醸造家:ニック・グレッツァー氏

品種の特徴を活かし、タスマニアで醸造できるワインを

ニック氏は世界のワイナリーでキャリアを積んだ経験を活かしてブドウ品種の特徴に合わせた方法でワインの醸造を行います。

例えば、リースリングではオーストラリアの伝統的な糖度やブドウの風味に基づいて収穫のタイミングを決定するのではなく、ドイツのファルツ地方の経験を活かして、酸の含有量やフェノールの構造に基づいて収穫日を選択します。

ピノ・ノワールは冷涼なタスマニアでブドウの成熟速度が遅いことに着目します。ブドウの実はもちろん茎や種もしっかりと熟すことで赤ワインに欠かせない上質なタンニンを取ることが出来るため、一部で全房醗酵を行います。低温浸漬やマセラシオン・カルボニックなどを行い、ブドウの状況を見て様々な醸造方法を実践します。

そして、グレッツァー家を語る上で欠かせない「シラーズ」は5月中旬の収穫とオーストラリアの中でも最も遅い時期に収穫されます。冷涼な気候で育ったシラーズはフランスの北ローヌにも通じる白コショウのニュアンスが感じられ、グレッツァー家のシラーズの新たな一面を楽しむことが出来ます。

醗酵中のシラーズの品質チェックを行う様子 醗酵中のシラーズの品質チェックを行う様子

契約畑と自社畑

タスマニア州南部のコール・リヴァーとアッパー・ダーウェント・ヴァレー、北部のタマール・ヴァレーを中心に、約12の生産者からブドウを調達しています。これらの生産者の中には、タスマニアワイン産業のパイオニアとして、1970年代初頭にブドウ園を設立した人たちもいます。

 

更にグレッツァー・ディクソンの自社畑としてコール・リヴァー・ヴァレーのティー・ツリーという場所に12ヘクタールのブドウ畑を植え、2023年には待望の自社畑で最初の収穫を予定しています。

コール・リヴァー・ヴァレーの畑 コール・リヴァー・ヴァレーの畑