※アルコールが含まれるお菓子です。お子様や、お酒が飲めない方に注意のうえお楽しみください。
このコラムでは、ワインでシャーベット(ソルベ)とジェラートの作り方をご紹介します。
ワインには甘口~辛口があり、含まれる糖分に違いがありますので、いろいろなタイプのワインで作れるように、タイプごとにおすすめの配合をお教えします。
ワイン・シャーベット(ソルベ)
さっぱりした甘味とザクザクした食感のシャーベット。
ポイントは凍らせるときの糖分量を100g/L前後にしています(詳細の分量は後半にご紹介します)。
糖分はグラニュー糖を使って調整し、一部シャーベットは酸味を出すためにレモン果汁を加えます。
【作り方】
1.鍋にワインとグラニュー糖を入れ、軽く沸騰させる
<ポイント>
ワインのアルコール度数で加熱するワインの量を調整します。
・アルコール度数が12%以上の場合…全量を加える
・アルコール度数が12%未満の場合…半量を加える
2.火から下ろし、粗熱を取る
3.残りのワイン(度数が低い場合)とレモン果汁を入れる
4.容器に移して冷凍庫へ
5.翌日フォークで砕いて完成
シャーベット(ソルベ)におすすめのワイン
シャーベット作りにおすすめのワインを7つご紹介します。
レシピに使う際の、1人前あたりの分量の目安もあわせて記載しています。
甘口の低アルコールワイン『ポコ』(度数:3%)
【材料】
・ワイン 95cc
・レモン果汁 5cc
糖度:約114g/L
レモン果汁と相性がよく爽やか。油分が多い料理の後に口直しや、グリルした魚料理やデザートにレモンを添えるような使い方がおすすめです。
『ポコ ロゼ』を使うと薄ピンクの色合いに、アセロラや梅といった風味が感じられチャーミングな一品になります。
甘口のスパークリングワイン『天使のアスティ』(度数:7.5%)
【材料】
・ワイン 90cc
・レモン果汁 5cc
・グラニュー糖 5g
糖度:約131g/L
アスティのマスカット風味が豊か。シンプルに美味しいと感じられる味わいです。
赤いスパークリングワイン『甘口のランブルスコ』(度数:8.5%)
【材料】
・ワイン 93cc
・グラニュー糖 7g
糖度:約116.5g/L
黒果実系の味わいに優しい甘味。見た目と食感が良く、タンニンが穏やかに感じられてランブルスコらしさがそのまま表現できます。
極甘口の『貴腐ワイン』(度数:10.5%)
【材料】
・ワイン 80cc
・レモン果汁 20cc
糖度:約141g/L
多めに入れるレモン果汁がワインの蜂蜜の風味と合わさって、酸味のきいたまったりした甘さに。和柑橘のようなビターさと長い余韻が感じられます。少々固まりにくさがあります。
甘口白ワイン『シュペートレーゼ』(度数:8.5%)
【材料】
・ワイン 90cc
・レモン果汁 5cc
・グラニュー糖 5g
糖度:約78.8g/L
オレンジやグレープフルーツといった柑橘の味わい。ピールのようなビターさ、フローラルな複雑さも感じられます。
やや甘口の赤ワイン『ドモード ロッソ アマービレ』(度数:12.5%)
【材料】
・ワイン 92cc
・グラニュー糖 8g
糖度:約78.8g/L
赤ワインをソルベにするとタンニンが目立ちます。通好みな味わいです。
すっきり系の辛口白ワイン『ソアーヴェ』(度数:12%)
【材料】
・ワイン 90cc
・レモン果汁 5cc
・グラニュー糖 5g
糖度:約78.8g/L
柑橘や梨のような印象で、さっぱり感とワイン感の両方が楽しめます。ほろ苦さが加わって大人味の白ワインソルベになります。
樽風味の辛口白ワイン『バタリー シャルドネ』(度数:14.5%)
【材料】
・ワイン 90cc
・グラニュー糖 10g
糖度:約100g/L
樽の風味が樹皮やモンブランのように感じられる不思議体験。余韻も長めでコクのある味わいに。
ワイン・ジェラート
生クリームを使ってコクを出し、なめらかな食感のアイスデザート。
今回の糖分量は、150g/L前後になるように調整。
糖分はグラニュー糖を使用。
生クリームは、乳脂肪分4~7%のものを想定したレシピです。
【作り方】
1. 鍋にワインとグラニュー糖を入れ、軽く沸騰させる
2. 火から下ろし、粗熱を取る
---ここまではシャーベットと同じ---
3. 残りのワイン(度数が低い場合)と生クリームを入れる
4. 容器に移して冷凍庫へ
5. 翌日ブレンダーにかけて練りあげるように混ぜる
6. 再冷凍して完成
ワイン・ジェラートにおすすめのワイン
ワイン・ジェラート作りにおすすめのワインを6つご紹介します。
レシピに使う際の、1人前あたりの分量の目安もあわせて記載しています。
甘口の低アルコールワイン『ポコ』(度数:3%)
【材料】
・ワイン 80cc
・生クリーム 15cc
・グラニュー糖 5g
糖度:約146g/L
生クリームのコクとワインの酸味、甘味が重なってレアチーズケーキのような味わいに。ソルベに比べてワインが個性を発揮します。
ロゼを使うとイチゴやアセロラの味わいとミルクのコクがマッチ。見た目も綺麗で可愛らしい仕上がりになります。
甘口のスパークリングワイン『天使のアスティ』(度数:7.5%)
【材料】
・ワイン 70cc
・生クリーㇺ 15cc
・グラニュー糖 8g
糖度:約149g/L
ミルクの風味が強く感じられ、練乳アイスのような印象になります。そこにマスカット風味が加わって甘いもの好きにはたまらない味わいになります。
赤いスパークリングワイン『甘口のランブルスコ』(度数:8.5%)
【材料】
・ワイン 75cc
・生クリーム 15cc
・グラニュー糖 10g
糖度:約138g/L
ミルクの味わいに軽いカシスリキュールの風味。ソルベのときほど個性は光らず。
甘口白ワイン『シュペートレーゼ』(度数:8.5%)
>【材料】
・ワイン 75cc
・生クリーム 15cc
・グラニュー糖 10g
糖度:約145g/L
生クリームがフレッシュチーズのように感じられ、甘さにビターさ加わって大人な印象になります。
やや甘口の赤ワイン『ドモード ロッソ アマービレ』(度数:12.5%)
【材料】
・ワイン 70cc
・生クリーム 15cc
・グラニュー糖 15g
糖度:約164g/L
ソルベの時とは一変。ミルクとの出会いでタンニン感が中和され、滑らかなテクスチャーです。小豆のような風味が感じられ、美味しくいただけます。
樽風味の辛口白ワイン『バタリー シャルドネ』(度数:14.5%)
【材料】
・ワイン 70cc
・生クリーム 15cc
・グラニュー糖 15g
糖度:約150g/L
このワインはソルベよりもジェラートがおすすめです。バタースコッチ、ビスケット、キャラメルのように熱した砂糖菓子やバターの印象が強く感じられて濃厚な美味しさです。
この夏にぴったりのワインアイス、いかがでしたか? ひんやり美味しい大人のデザート、ぜひご家庭でも作ってみてくださいね。
おまけ:調理&ワイン検証風景
最後に、この記事でご紹介したワインアイスの、撮影や検証の様子を少しお届けします。