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サントリーニ島のアトランティス伝説へと誘うギリシャワイン「アシルティコ」

サントリーニ島のアトランティス伝説へと誘うギリシャワイン「アシルティコ」

海に沈んだ幻の大陸『アトランティス伝説』のモデルとなったギリシャ・サントリーニ島。その地でギリシャ最高峰のワインの造り手ドメーヌ・シガラスがつくる、初夏に楽しみたいアシルティコの白ワイン。

高く広い空、青く輝く海、幻想的な白亜の建物・・・
ギリシャにあるサントリーニ島は、美しくまばゆい景色をもつ島だ。 現在は人気のリゾート地として有名だが、この島は、もっとずっと大昔から人々を魅了する地として知られている。

サントリーニ島は海に沈んだ幻の島『アトランティス伝説』のモデルと言われているのだ。

『アトランティス』を最初に記録した人物、それは古代ギリシャの哲学者プラトンである。
紀元前360年頃に書いた著書の中にアトランティスの記述があり、彼の時代より9000年前に海中に没した島として語られているのだ。紀元前のさらに前とは、もはや「はるか昔」としか認識できない。

実際にサントリーニ島の歴史をみると、ヨーロッパ最古の文明と言われているミノア文明が栄えたとされている。島南部には海底火山の大噴火で埋もれたアクロティリ遺跡があり、その大噴火が起きたのは紀元前17世紀ころのようだ。

存在した島の位置や史実に基づき、プラトンにより壮大な『アトランティス伝説』が生まれた。 海底大陸という都市伝説は、現在でも「伝説」か「実在」かで議論が白熱するというから驚きである。

そしてさらに驚くべきことが。
紀元前17世紀に埋もれてしまったアクロティリ遺跡から、ワインの搾りかすが発見されていること。サントリーニ島では「はるか昔」からワインづくりが行われていたということだ。ギリシャのワイン文化の歴史はすごい。ちなみに最初にソムリエという職業(エノホイ)が誕生したのもギリシャである。やっぱりすごい。

サントリーニ島のワインといえば、固有の白ブドウ品種『アシルティコ』だろう。

このブドウの特徴は、なんといってもブドウの木の仕立て方法。枝をくるくるとしたバスケット型の「クルーラ」仕立てで栽培されている。これは日照量が強く、地中海性気候特有の雨の降らない乾燥した日々が続き、非常に強い海風が吹くことから、ブドウを守るためにバスケット型の形状の中で花やブドウの実を育てるのである。

そしてこの「クルーラ」の植え替え方法は、ぐるぐるに巻いた枝が大きくなればそれを切り、若枝で新しく組みなおす。なので、根っこは古いままとなり250年以上前の根っこも存在している。歴史はブドウの木ひとつとってもすごい。

さすがに歴史でおなかいっぱいになりそうなので、サントリーニ島のワインを飲むことにしよう。

ギリシャ最高峰の白ワインの造り手ドメーヌ・シガラス。サントリーニ島の固有品種から卓越したワインを生み出し、世界各地で高い評価を獲得している生産者だ。特に「アシルティコ」に重きを置き、このブドウが持つ唯一無二な味わいとテロワールを表現したワインを四半世紀以上にわたり造っている。

「サントリーニ アシルティコ」のグラスを傾けると、柑橘類や白桃の果実味が広がり、蜂蜜のニュアンスがふんわりと、最後にきりりとした酸味がワインを引き締める。一口飲むと、おもわずエーゲ海が見える!そんな魅力を感じる味わい。

ギリシャはよくレモンを料理に用いるという。それならばとレモンでマリネしたカルパッチョを用意し、ワインに合わせてみよう。
白身魚の甘さを果実味が引き立たせ、レモンの酸とワインの酸がなかよしになって、サッパリした美味しさを感じる、なんとも初夏を感じるペアリング。ワインを飲むごとにリフレッシュされていくようで、とても心地いい。



かつてのプラトンも「こんなに美味しいワインをつくる産地なら、さぞ素晴らしい帝国だったのだろう」と思いを馳せたかもしれない。
奥深い歴史と伝説をもつサントリーニの白ワインを飲んで、ロマンを感じてはいかが?

ご紹介したワイン「ドメーヌ・シガラス サントリーニ アシルティコ」はこちら

「ドメーヌ・シガラス」のワイナリー情報はこちら

ギリシャ
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Domaine Sigalas

ドメーヌ・シガラス

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