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フランス プロヴァンスの家庭料理 「ピサラディエール」シャトー・カナデル

フランス プロヴァンスの家庭料理 「ピサラディエール」シャトー・カナデル

「ピサラディエール」という料理をご存じですか?フランス、プロヴァンス地方のの郷土料理で、ロゼワインと共にアペリティフとして楽しむお料理です。うまくつくるコツと、詳しいレシピをご紹介いたします。

先日、バンドールのシャトー・カナデルからのビデオを発信しました
ヨーロッパ駐在の中原です。

今年はどこの地区もブドウの成長が早く、南仏の生産者達は朝5時起きで畑の作業に追われています。(日中は暑くなりすぎるので、早朝の作業が効率いいです!)

コロナの影響で、外出をすることがなかなか難しく、家にいることが多いのではないでしょうか。そんな時だからこそ、家族やお友達と過ごす週末に、美味しいワインと料理をいただき、月曜から新たな気持ちでスタートするのも一つの方法です。

今回は、プロヴァンスの家庭料理をご紹介します!
まずは、「ピサラディエール」というプロヴァンスの郷土料理。

玉ねぎ、アンチョビ、オリーブがのっているピザのようなもので、アペリティフにロゼワインと共に楽しむ料理です。
いくつか注意点があります。文末に記載しましたので、ぜひ参考にしてみてください!

ピサラディエール(30cmの大きさ1枚分)の作り方【材料】

【材料】
玉ねぎのコンフィ
・玉ねぎ 1キロ(繊維にそって切る)
・オリーブオイル 大さじ5
・アンチョビ 適量(12切れくらい)
・ブラックオリーブ(12個くらい)
・プロヴァンス・ハーブ(乾燥・フレッシュ可)大さじ1
・きび砂糖 大さじ1か2(玉ねぎの甘さで調整して下さい)
・胡椒



ピザ生地
ピザ生地(市販のものでもOK!)
・強力粉 400g
・薄力粉 100g
・塩 10g
・砂糖 20g
・オリーブオイル 50g
・水 340gから350g
・インスタントドライイースト 5g
(ベーキングパウダーではありません!注意!)

ピサラディエールのレシピ


1.オーブンを220°で予熱し、深底の鍋かフライパンにオリーブオイルを熱して玉ねぎを入れます。

2.全体にオイルが絡まったら、きび砂糖とプロヴァンス・ハーブ、胡椒を入れ、玉ねぎがしんなりとして、色が変わるまでじっくり炒めます。

3.玉ねぎを炒めている間に、ホームべーカリーかフープロでピザの生地を捏ね、45分発酵させます。
(機械がない人は・・・頑張って手で捏ねてください!もしくは市販でも!)

4.発酵が終わったピザ生地に打粉をして、ピザのような丸型、もしくは、長方形でも構わないので伸ばしていきます。(手でパンパンと押えながら広げても問題ありません)
膨らむと玉ねぎのジュとオリーブオイルが流れてくるので、端っこ1cmくらい手前を指でおさえて溝を作り、生地全体にフォークでピケ(穴を開ける)する。
(ピケすることで、焼成時にあちこち膨らんで凹凸ができるのを防ぎます)

5.炒めた玉ねぎのコンフィをピザ生地に均等にのせ、アンチョビフィレ、 オリーブものせていきます。

6.オーブンの温度を200°に下げて焼成します。
焼成時間はオーブンの特性にもよるのですが、家庭用オーブンなら25分から30分で 焼き上がります。

ピサラディエールをつくる上で、注意してほしいこと!

< 注意点 >

★★★★★塩は絶対に入れてはいけません!★★★★★

この料理はアンチョビの塩味、砂糖を加えてじっくりと炒めた玉ねぎの甘さ、黒オリーブの苦味のコントラストを楽しむ料理なのです。
2の作業の時に、ハーブ、胡椒、砂糖ときたら「塩!」と思いがちですが
塩は入れないでください!

★★★★★30センチ大でのレシピが多ければ半量で!★★★★★

日本ではオーブントースターで代用しているご家庭も多いかと思います。なので、大きさ的にこの量が難しいならば、全ての材料の半分で大丈夫。
ピザ生地も作られるならば、ドライイーストの量は5gでなく3gでどうぞ。

★★★★★ハーブはお好みで、自分の好きなものでアレンジ可★★★★★

乾燥でもフレッシュでもいいですが、タイムとローズマリー、オレガノは入れた方が美味しいと思います。茎は入れずに葉だけにしておいて水分をふき取っておきましょう!
これからの季節、プランターや庭でワサワサと茂ってきた場合は、適当な量を収穫して乾燥させてから手でほぐしてアルミ缶に入れておくと長期保存できて便利です!

★★★★★ピザ生地は市販のピザシートでも代用可能★★★★★

私の仕事はワインですが、料理と製菓が趣味なので、キッチンツールはプロ仕様のものが多いので、キッチンエイドなども家にありますが、生地はわざわざ作らなくても、市販のピザシートで十分です。家でピザ生地を捏ねるならば、ドライ・オレガノを入れても美味!

★★★★★熱々もいいけど、冷めても美味しい!★★★★★

ピザは冷めると味が落ちてしまいますが、ピサラディエールは大丈夫。
少し冷めたほうが、ピザ生地と玉ねぎのコンフィがしっくりとなじみます。

ピサラディエールに合わせるワイン「シャトー・カナデル バンドール ロゼ」

冷やしたロゼワインとの相性は抜群です!この画像とレシピをシャトー・カナデルの奥様イロールさんに見てもらい太鼓判をいただきました!
シャトー・カナデルの奥様も、このレシピで、近々作るようなので楽しみです!

どうぞ、週末にお試しください!

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