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【2022年11月17日解禁】ボージョレ・ヌーヴォの出来は?生産者からの現地情報

【2022年11月17日解禁】ボージョレ・ヌーヴォの出来は?生産者からの現地情報

ボージョレ・ヌーヴォ(Beaujolais Nouveau)の生産者から2022年の速報が届きました。冬から2022年6月末までの現地情報をお伝えします。

ボージョレ・ヌーヴォ(Beaujolais Nouveau)とは

フランス、ブルゴーニュ地方の南に位置するボージョレ地区。
そこでその年に収穫したブドウで醸造されるワインのことです。
ブドウ品種は「ガメイ種」、軽やかでフルーティーな味わいの赤ワインになります。

そのため、トマトや梅などの酸味が加わると相性がぐっと良くなり、シーフードやサラダなどさっぱりとしたお料理とよく合います。以下のコラムにボージョレの詳細と合う料理を掲載していますので参考になさってください。

⇒ 【あわせて読みたい】ボージョレ・ヌーヴォ2021年の出来は?生産者からの現地情報

 

2022年の解禁日は11月17日(第3木曜日)

その年の収穫をお祝いするために、ボージョレの新酒が近くの大都市であるリヨンのビストロなどで飲まれていたのがはじまり。それがパリでも評判となり、やがて一般に流通するようになりました。
粗悪品や醸造の氾濫を防ぐために1951年に初めて11月15日が解禁日と定められました。その後、幾度か改訂され、現在は毎年11月の第3木曜日が解禁日と定められています。

ワインってそんなにすぐにできるの!?醸造方法とは

ボージョレ・ヌーヴォとなるガメイ種の収穫は主に8月下旬。そこからワインの醸造を行います。
通常、赤ワインを醸造する際はブドウを除梗・破砕してからタンクにいれますが、ボージョレ・ヌーヴォの場合はブドウの房まるごとをタンクに投入!そのまま発酵させます。
発酵の初期段階で発生する炭酸ガスによってブドウから様々な成分が生成され、ワインとなります。(この醸造方法は「マセラシオン・カルボニック」と呼ばれます。)
わずか2-3か月の短期間でボージョレ・ヌーヴォは完成します。

現地から届いた、2022年6月までの最新情報

モトックスが取り扱う2社から、2022年6月時点での現地情報が届きました!

【ポール・ボーデ社】

2021年は年末まで雨の多いヴィンテージでしたが、2022年は1月から5月末までは降雨不足でした。(87mmほどの不足で約1.5ヶ月分の降雨量に相当します)

冬は1月に乾燥した良い寒さで始まり、その後穏やかな天候が続き、ブドウはかなり早いタイミングで発芽しました。

2021年と同様に4月初旬に霜が降り、ブドウ畑への重大な霜害が懸念されましたが、
昨年ほど深刻ではなく、軽い被害で済みました。

今年の5月は例外的に暑く乾燥しており、1959年以来最も暑い月となりました。(35.9度を記録)。

年明け以降、日照量は素晴らしく、2011年と2020年の傑出したヴィンテージに次いで3番目に良い年として位置づけられています。

畑ではブドウの成長が早く、それに伴って大きなワークロードが必要となっておりますが、世界情勢は2021年よりもずっと穏やかな状況で、健全なブドウ畑と素晴らしい結実を見せてくれています。

5月末には非常に良い状態でブドウの花が満開になりました。今のところ水不足に悩まされることなく成長しており、夏の間に適度な雨が数回降れば、素晴らしい(エクセレントな)ヴィンテージになると思います。

結論として、今年は素晴らしい日照量(直近20年の平均値比50%以上増加)、素晴らしい結実(1本の樹に7~10個の房)、そして素晴らしい衛生状態となっています。
新鮮さと適切な収量を維持するために、今後数回の適度な降雨があることを望みます。
8月末には早めの収穫が可能な見込みです。

 

【 降雨量と気温 】

 

【 日照時間 】

【オジュー社】

6月30日現在のニュースになります。夏の初めに、数日間の熱波後、数十ミリメートルの 降水量を記録しました。このような適度な給水により、間違いなく素晴らしいヴィンテージ (またもや!)になりそうです。

今年の冬は寒く、かつ湿気が高く、300mm以上の降水量がありました。このように水分が 蓄積することは、ぶどうの樹にとって重要な養分となります。

春は穏やかで、幸運なことに昨年とは違い、今年は霜のエピソードを経験せずにすみました。 開花は、良好な状況のもと、非常に早く、5月15日~20日頃となりました。

今年のぶどうの量はかなり豊潤です。6月中旬には、30℃超えの大熱波に見舞われました。 さらに、この熱暑は激しい嵐で終わり、ヴィルフランシュ=シュル=ソーヌ(ボジョレー南 部の都市)には雹を降らし、豪雨(80~100 ㎜)をもたらしました。

2022ヴィンテージについて:
‐ぶどうは美しく、生き生きとしています
‐収穫前最後の雨が豊作を促すでしょう
‐衛生はパーフェクトな状態です
‐2022年はぶどうのレベルが高く、芳醇なものとなるでしょう
‐2022年は早い収穫となるでしょう。8月の20日頃に収穫スタートの予定です

2022年ボージョレ・ヌーヴォの出来は?

それぞれの現地情報から共通していえるのは

‐ぶどうのレベルが高く、生き生きとしている
‐収穫前最後の雨に期待したい
‐衛生はパーフェクトな状態
‐例年より早め(8月下旬)の収穫予定

2018年ヴィンテージと同じように、収穫量の豊富な高品質ヴィンテージになると期待してい ます。
しかしながら、収穫はまだ2ヶ月先であり、今年は天候の急変も予想されます。

2022年のボージョレ・ヌーヴォは今まさに畑で成長中です。
また秋頃に最新情報をお届けしたいと思います。

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