A.O.C.ブルゴーニュとは
A.O.C.とは、Appellation d'Origine Contrôlée（原産地呼称管理制度）の略で、品質や生産方法などの基準を満たしたワインに対して付与される、フランスの法的な認定です。
A.O.C. ブルゴーニュは、フランス・ブルゴーニュ地方にあるヨンヌ県、コート・ドール県、ソーヌ・エ・ロワール県、ローヌ県の4県に広がる314の市町村に与えられた、最も広域の地方A.O.C.です。
基本的に赤ワインはピノ・ノワール種、白ワインはシャルドネ種を用いて造られます。
広域のためブルゴーニュワインの中ではお手頃な価格であることが多く、今まさにねらい目のワインです。
ブルゴーニュ産シャルドネの特徴
白ワイン用ブドウの代表選手であるシャルドネは、世界各国で栽培されている大人気の品種。
特にフランスのブルゴーニュは有名なシャルドネの産地で、この地域ではボージョレ地区を除いて51％もの栽培比率をシャルドネが占めています。
ブルゴーニュは南北に280kmもの距離があり、ブルゴーニュのシャルドネといっても村や地域よってそれぞれの個性があります。
特定の地域名を表記しないA.O.C. ブルゴーニュでも造られる地域によって個性に違いがあります。
今回ご紹介するシャブリ地区とマコネー地区の２つの地域について特徴を説明します。
【シャブリ地区のシャルドネの特徴】
ブルゴーニュ地方北部に位置するシャブリ地区。ブルゴーニュの中でも気候が涼しく、春先には霜が降りる場合もあります。土壌は主に石灰質土壌で構成されており、その土壌がワインの特徴的なミネラル感や酸味を生み出す重要な役割を果たしています。
シャブリのワインには、青りんごや柑橘系のフルーツの香りがあり、酸味が強く、フルーティーな味わいがあります。また、魚介類や白身肉、サラダなどの軽い料理によく合うとされています。
【マコネー地区のシャルドネの特徴】
一方、ブルゴーニュ地方南部に位置するマコネー地区。比較的温暖で、夏には高温多湿になります。土壌は、粘土質の地層や石灰岩が混じり合った土壌で、それぞれ異なる味わいのワインを生み出します。
シャブリに比べてフルーティーで豊かな味わいがあります。リンゴや洋梨、桃などの果実の香りがあり、口当たりが柔らかく、クリーミーな風味が特徴です。マコン（マコネー）のワインには、鶏肉、豚肉、チーズなどを合わせるのがおすすめです。
関連記事：みんなに好かれる品種。白ワインの基本「シャルドネ」
ブルゴーニュワインが高騰中！？
近年、ブルゴーニュワインの価格が高騰しつつあります。
ブルゴーニュでは春の霜害などによってブドウの収穫量が大幅に激減するなど、異常気象の影響で生産量の減少が発生しています。
また、急騰する物価に加えて、世界情勢によって為替レートが変動したことも、ブルゴーニュワインの価格高騰に影響を与えました。
これから更なる価格高騰が予想されるブルゴーニュワイン。お手頃に飲めてぜひ楽しんでいただきたい、そんなアイテムを３つご紹介いたします。
おすすめシャルドネ①「カーヴ・ド・リュニー ブルゴーニュ シャルドネ」
マコネー地区のワイン総生産量の約30％を占める最大級の生産者『カーヴ・ド・リュリー』。
バランスの良い味わいが魅力で、モトックスが取り扱う「ブルゴーニュ シャルドネ」の中で最もリーズナブルです。
おすすめシャルドネ②「カーヴ・ド・リュニー マコン・ヴィラージュ」
こちらは「A.O.C. マコン・ヴィラージュ」のシャルドネ。
フローラルな香りとふくよかな果実味が楽しめます。
おすすめシャルドネ③「ラ・シャブリジェンヌ ブルゴーニュ シャルドネ」
シャブリ地区のテロワールを表現し続けている『ラ・シャブリジェンヌ』は、約300名の組合員からなる生産者協同組合です。
シャブリ全体の1/4程度を生産する恵まれた環境とテロワールへの飽くなき探求心から、シャブリを代表する最良の生産者協同組合として知られています。
この「ブルゴーニュ シャルドネ」は、シャブリ近郊の畑から造られており、キリっとしたミネラル感が魅力の白ワインです。
最後に
これから暖かくなるにつれ、より一層美味しく感じるブルゴーニュ産のシャルドネ。
ぜひ一度、お試しください。
