- スペイン ガリシア
アデガス・バルミニョール
Adegas Valminor
“海のワイン”
リアス・バイシャスの伝統と革新の造り手
“常に先駆者であること”を目指す品質志向のワイナリー
アルバリーニョ種のワインで知名度の高いリアス・バイシャスは、もともと優れたワイン産地です。ですが、地産池消のガリシア地方では従来のワイン造りの枠を超えたクオリティを目指す造り手はまだ少数派です。
アデガス・バルミニョールはこうした風土の中、1997年に「伝統とテクノロジーの融合」を掲げて設立された、進取の気質に満ち溢れたワイナリーです。当初から最新設備の導入にも非常に熱心で、それはスペイン全土で見ても進取の試みで、こうした品質重視の姿勢から、常に高い評価を集めるリアス・バイシャス屈指の造り手として認められています。
総面積34ヘクタールの畑はこの地方では大規模になりますが、243名にのぼる契約栽培者と作るブドウは全て手摘みで収穫し驚くほど丹念なワイン造りがされています。同時に品種を守る意識も強く消え行く希少な地ブドウにも熱心。テロワールへの情熱と自信に溢れたワイナリーです。
■艶やかなアロマとミネラル感
低い河岸という意味のリアス・バイシャスのワインは90%がアルバリーニョ。中でも豊富なミネラルを含む土壌から生まれるバルミニョールのアルバリーニョは、非常にクリーンでピュアな果汁を搾り取ることで得られる果実由来の芳醇なアロマときれいな酸味にうっとりさせられます。
ワイナリー正面
地元の品種を守りたい!
大きく3つに分かれるリアス・バイシャスでは、
ほぼ100%近くがアルバリーニョ種の栽培という北部・内陸部に対し、バルミニョールのある南部オ・ロサルでは、ロウレイロ、カイーニョといった地元品種が栽培されています。特に良い区画を持つバルミニョールは、こうした繊細な地元品種の栽培が可能。消え行く、しかし実は貴重な地元品種の栽培に積極的で、ワイナリーが最もポテンシャルを感じている品種でもあります。
卓越したビジネスセンスとワインへの愛情
アデガス・バルミニョールの創設者でありオーナーのカルロス・ゴンザレス氏は、1997年にプロジェクトを立ち上げ、2001年に創業しました。ワイン業界での幅広い経験をもとに経営手腕を発揮してきたゴンザレス氏は、品質とテロワールに根ざしたワイン造りがポリシーです。
「伝統とテクノロジーの融合」を掲げ、最新設備の導入にも非常に熱心で、スペイン全土で見ても先駆者的存在。現在は世界に3台しかないという最新式の圧搾機を導入し、非常にクリーンでピュアなジュースの搾汁に成功しています。
ゴンザレス氏はまた、バルミニョールのグループ経営の一環として、2004年にはリベラ・デル・ドゥエロにボデガス・エルバーニョを、また最近では同じリアス・バイシャスにワイナリーを購入してプロジェクトを少しづつ広げるとともに、ディストリビューションや農業技術の指導を手がけるサービスも行うなど、多くの信頼を集めています。
オーナー カルロス・ゴンザレス氏
ガリシア・ベスト・ワインメーカー選出の実力派
1986年にレケーナワイン醸造・ブドウ栽培学校の醸造学部を卒業。2003年には国際社会科学協議会にてワインマーケティング・醸造学・ブドウ栽培学の修士号を取得しました。2007年にはガリシアソムリエ協会よりガリシア・ベスト・ワインメーカーに選出された実力者であり、ガリシア州の5つのD.O.のうち4つ(リベイロ、リベイラ・サクラ、モンテレイ、バルデオラス)にてテイスティング委員を務めた経歴の持ち主です。
アルバロ・ブエノ氏によって手掛けられたワインは国内・国外問わず多くの品評会で評価を得ており、ガリシア州政府公認のコンクールでは、300以上のガリシアワインの中からベスト・ガリシア・ワインに選ばれています。近年では、ガリシア州内の4つのD.O.で有名ワイナリーのコンサルタントを務めています。
醸造家 アルバロ・ブエノ氏
畑が凄い!
総面積34ヘクタールという規模はこの地域では大きい方に入ります。
そしてその中に17ヘクタールものまとまったパーセルを所有しているのは非常に珍しいこと。畑の下は大きな岩が点在し、森と山に守られた美しい畑はミネラルの宝庫。雑草の下にはシスト土壌が見え隠れしています。この土壌が、ミネラルたっぷりのワインを生み出します。
シストが見え隠れする土壌
設備投資が凄い!
「伝統とテクノロジーの融合」を掲げるバルミニョールは最新設備の導入にも非常に熱心で、その進取の姿勢はスペイン全土で見ても先駆者的存在として注目されます。
現在は世界に3台しかないという圧搾機を導入し、非常にクリーンでピュアなジュースの搾汁に成功しています。
世界にまだ3台しかないプレス機
魚介類との相性は、それはもう抜群!
バルミニョール アルバリーニョ
“海のワイン”と称される、リアス・バイシャスのワインは一般に魚介類との相性が非常に良いことで知られています。なかでもバルミニョール アルバリーニョは果実由来の調和したアロマときれいな酸、ミネラルが特徴で、白果実や柑橘類、ハーブを想わせるとともに、はちみつや艶やかな花のような芳醇な香りが広がります。