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レポート

今月のバイヤーおすすめワイン【2025年8月】

今月のバイヤーおすすめワイン【2025年8月】

ワインの仕入れに欠かせない『バイヤー』。モトックスでは各国・地域ごとの担当バイヤーが日々美味しいワインを選び、仕入れています。

今月テイスティングした中で、バイヤーが「これ、いいな!」と思ったものをコメント付きでご紹介します。

ボルドー担当おすすめ:シャトー・アルセ

高級ワイン「シャトー・ル・パン」を造るティエンポン・ファミリーが造るワイン。

ボルドーの中でもハイコスパワインが生まれる産地として注目されているのがカスティヨンというエリアです。
ティエンポン・ファミリーはこのカスティヨンの地に畑を購入しました。

一言にカスティヨンといっても広大なエリアなのですが、ティエンポン・ファミリーは銘醸地と同じ土壌構成のエリアを厳選して購入。

結果として彼らが造るワインは高級なワインの要素を兼ね備えた素晴らしいワインに仕上がりました。
シャトー・アルセがまさにその高級感を体現したワインです。

彼らが得意とするメルローの良さが存分に出た隠れた逸品です!ぜひご賞味ください。

ドイツ担当おすすめ:ゾンマーハウザー シュタインバッハ ショイレーベ トロッケン エアステ・ラーゲ

暑い夏に是非おすすめしたい、ドイツ・フランケン地方のワインです。

フランケンは、リースリング以外にも多様なブドウ品種が育まれる産地でこのワインはブーケットトラウベという品種と、リースリングを掛け合わせて生まれた「ショイレーベ」が使われています。

ピーチやアプリコットのような果実味に、グレープフルーツのようなほろ苦さがありミネラル感もたっぷりの、夏にぴったりの白ワインです。

造り手のシュロス・ゾンマーハウゼンは1435年創業、現当主はなんと15代目でいつでもどこでも帽子を被っている、陽気なマルティンさんが務めています。

ワイナリー名にもなっている村の名前「ゾンマーハウゼン」は「夏の家」という意味で、抜群の日当たりの良さが特長です。

このワインに使用されるブドウは、一級畑に格付けされ、マイン川沿いの斜度45度の急斜面に広がる「シュタインバッハ」から収穫。

約2億年前(恐竜時代の初め頃)は海の底だったこの土地には、貝の化石を多く含む「貝殻石灰岩」の土壌が広がっています。

恐竜時代の土壌が生むミネラル感だと思うと、なんだかロマンを感じますね。

イタリア担当おすすめ:リボッラ・ジャッラ リゼルヴァ

イタリア・フリウリの名門、プリモシッチ。
その本拠地オスラヴィアは、北はスロヴェニア国境に接するミネラル豊かな土地です。

プリモシッチはこの地で初めてワインを瓶詰めした歴史ある造り手で、近年はガンベロロッソ誌でも高い注目を集めています。

今回はプリモシッチの代表作、リボッラ・ジャッラ リゼルヴァをご紹介します。

リボッラ・ジャッラはフリウリを象徴する土着品種です。厚い果皮をもち、かつてこの果皮ごと醗酵させて造られたことから、オレンジワイン伝統の地とされる所以にもなった特別なブドウです。

このリゼルヴァはその集大成。アプリコットやジンジャーの複雑で魅惑的な香り、力強く華やかな味わい、そしてスパイスのニュアンスが重なり合う、まさに極上の1本です。

ペアリングは、マグロのフィレ、ラムのグリル、アジアンフュージョン料理など、ボリューム感のある料理と抜群の相性です!

リボッラ・ジャッラの魅力を余すことなく体現した1本。ぜひお試しください。

Craftsake担当おすすめ①:伊乎乃 雪中貯蔵 純米大吟醸

<テイスティングコメント>
ほんのりとした米の甘味、程良い酸、瑞々しい印象。雪の中で寝かせたお酒はしっとりとした上品な味わいが持ち味です。ラベルに描かれた花火のように余韻の美しさを感じる純米大吟醸。夏に飲みたいワンランク上のお酒です。【Kura Master 2025 金賞受賞】

Craftsake担当おすすめ②:伊乎乃 辛口山廃 純米吟醸 原酒

今飲み頃。なめらかなコクと旨味にサラリとした酸が心地良い。いまどきのモダンなスタイルの山廃酒です。

ラベルに描かれているのは新潟県小千谷市で開かれる夏のお祭り「おぢやまつり」のワンシーン「からくり万灯」です。キリっとキレの良い辛口で食事が進みます。【Kura Master 2025 金賞受賞】

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