フィノって?
フィノ(Fino)は、スペイン・アンダルシア地方で造られる酒精強化ワイン「シェリー」の一種で、ドライなスタイルのひとつ。アルコール度数は15%~17%で、淡い麦藁色をしています。
独特なのは「フロール(flor)」と呼ばれる酵母の膜の下で酸化しないで熟成させる点で、この製法によりナッツのような香ばしさが生まれます。
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暑い夏はこれで決まり!そうだ!ソーダシェリー
ドライ・シェリーを炭酸飲料で割ると、爽やかでグラスがどんどん進みます。
ラテンのノリでお祭り好きなスペイン人にとって、この組み合わせは定番!
スペインのお祭りで親しまれているカクテル「レブヒート(Rebujito)」は、まさにこのスタイル。
お祭りでは大きな容器にたっぷり作られ、みんなでシェアして楽しむのが定番だそう。
ちなみに本場では、より軽やかな味わいのシェリー「マンサニーリャ」を使うのが一般的です。
超カンタン「レブヒート(Rebujito)」のつくり方
【材料】
・ドライシェリー(例:フィノやマンサニーリャなど)
・炭酸飲料(無糖ソーダなど)
・氷
・お好みでレモンスライス
【つくり方】
1.タンブラーなどのグラスに氷をたっぷり入れます。
2.ドライ・シェリーをグラスの1/3〜1/2ほど注ぎます。
3.炭酸飲料を適量加え、軽くかき混ぜれば完成!
お好みでレモンを添えれば、爽快感がさらにアップ!
軽やかな飲み心地で、悪酔いしにくいのも嬉しいポイントです。
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『フィノ Fino 』と料理のマリアージュ
シーフードとシェリーの至福のペアリング
スペインのヘレスやサンルカール同様、シーフードが豊富な日本でも、シェリーは“食中酒”として抜群の相性を発揮します。
塩焼きや唐揚げなどの魚介料理はもちろん、生牡蠣や生雲丹といった繊細な味わいとも美しく調和。
白ワインのような軽やかさと旨味を持つシェリーだからこそ、海の幸の美味しさを引き立ててくれます。
和食×シェリー、新たな楽しみ方
和・洋・中問わず、前菜やオードブルとシェリーはほぼ間違いのない組み合わせ。
なかでも和食とは特に好相性で、寿司や天ぷら、鍋物といった料理にも日本酒の冷酒感覚で合わせて楽しめます。
繊細な旨味を持つ和食に、シェリーのキレが絶妙にマッチし、食卓に新しい発見をもたらしてくれます。
タパスと楽しむシェリーの魅力
スペイン生まれのシェリーは、本場さながらのタパス料理と相性抜群!
前菜として楽しむなら、魚介類やアスパラなどの野菜、ハムやソーセージといった加工肉、アンチョビなどが特におすすめ。
シェリーの持つドライな味わいが、素材の旨味を引き立ててくれます。
メインディッシュには、アサリ(またはハマグリ)のガーリックソース蒸しのような香り高い料理が好相性。
豊かな風味にシェリーのキレが加わり、タパススタイルの食卓がより一層華やぎます。
相性抜群のマリアージュはこれ!
シェリーのなかでも特にフィノは、料理とのペアリングで真価を発揮します。
例えば、ハモン・イベリコ(イベリコ豚の生ハム)との組み合わせは鉄板。塩気と旨味のバランスが絶妙で、シェリーの風味と見事に調和します。
さらに注目したいのが、日本食とのマリアージュ。
フィノは、お寿司やお刺身といった繊細な味わいの料理とも理想的な組み合わせを見せてくれます。
これからの季節、ぜひ一度お試しいただきたい、爽やかな夏の楽しみ方です。
ワイナリー『ボデガス・グティエレス・コロシア』について
エステイト(ワイナリー)は1838年、スペイン南部の港町エル・プエルト・デ・サンタ・マリア、グアダレーテ川の河口付近に設立されました。
その後、幾度かの所有者交代を経て、1969年に現オーナーであるグティエレス・コロシア氏の手に渡ります。
以降、伝統を守りながらも古い施設を買い足して徐々に規模を拡大。
熟成には現在も「ソレラとクリアデラ」と呼ばれる伝統的な手法が用いられ、設立当初のワインが継ぎ足されながら受け継がれています。
おすすめのシェリー フィノ&オロロソ
コスパ満点!『ギーア・ペニン』誌91点&5ツ星。シェリー コロシア フィノ
シェリー コロシア オロロソ
酸化熟成を経たオロロソは フルボディの赤ワインのような存在。ステーキやオックステールなどの煮込み料理、 熟成タイプのチーズなどにとてもよく合います。
『ギーア・ペニン 2019』 91点獲得。