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レポート

フランスワイン講座 ~メドック格付けシャト~

フランスワイン講座 ~メドック格付けシャト~

世界20か国以上のワインを取扱う輸入元、株式会社モトックスの社内レポートをお伝えします。

こんにちは! 最近改装したベランダでスパークリングを飲むのが楽しみな、大阪本社の戸田です。
今回は、社内勉強会「フランスワイン講座」のレポートをお届けしたいと思います!

なんとも範囲の広いフランスワインの講座ではありますが、今回重点的に勉強したのは、 な、な、なんと・・
『メドック格付けシャトー』!!

メドックとは、俗に言う「5大シャトー」が君臨するボルドー左岸の地区です。
厳密にいうと、ボルドー5大シャトーの内、4つのシャトーが存在する地域です。
そもそも、メドックの格付けとは1855年に当時の品質・流通価格に基づいて決められたもの。
なんと、150年前からほとんど格付けが変わっていません。

みなさまがワインを選ばれる際に、「シャトー・マルゴーにブラインドで勝ったんですよ」
「ムートン・ロートシルトの元醸造長が手がけているワインです」
などの説明を聞いたことはありませんか?

5大シャトーの歴史的背景や、現在の価格・品質を知ることでさらにボルドーワインの魅力をお伝えできるよう、
今日はしっかり学んで、そして味見して(入社してよかった!)参りたいと思います!

東京オフィス在籍の中塚先生による特別講座、始まりま~す。

まず、5大シャトーとは何ぞや?をおさらいしましょう。

●Chateau Lafite-Rothschild シャトーラフィット・ロートシルト

格付1級のシャトーで、5大シャトーの中でも近年値段が最も高く、かつ入手困難と言われています。

●Chateau mouton rothschild シャトームートン・ロートシルト

1973年に、唯一2級から1級に昇格したワイナリー。

「我は1級たり、かつて2級なり。されどムートンは変わらず」の言葉は有名で、地道な活動と栽培・醸造にかける想いが実を結んだワイナリーです。

毎年エチケットを、現役の有名な画家が手がけることでも有名です。

●Chateau Latour シャトーラトゥール

5大シャトーの中で最も男性的と言われるワインを造るシャトーで、オーナーはグッチなどを所有するフランソワ・ピノー氏。

塔のエチケットがシンボルです。

(実はこの塔、中にオーナーのジムがあるんだとか!)

●Chateau Margaux シャトーマルゴー

5大シャトーの中で最もエレガントで、優美かつ官能的な女性らしいワインを造るといわれています。

ラフィットが有名になる前は、実はマルゴーが日本では最も高額でした。

「失楽園」に登場し、一躍人気となったワインです。

●Chateau Haut Brion シャトーオー・ブリオン

メドックから少し離れたグラーヴ地区にあるワイナリーですが、例外的にメドック格付けに入っているワイナリーです。

キレイでエレガントな味わいのワインを造ります。

さてさて、この5大シャトー日本で人気になったのはそれほど昔の話ではありませんが

今飲んでみたい!買いたい!と思った、購読者の皆様。 お財布と要相談です。

というのも、商品によっては15年間で価格が20倍にも上がっているものもあるのです!

ぐぃっとね!

そんな5大シャトーは手が出なくても、充分ボルドーの味わいを楽しんで頂けるワインがあります。

例えば・・・
有名ブランドが所有するシャトー、スーパーセカンドを含む、銘醸ワイナリーのセカンドワイン。

格付けシャトーが造る白ワイン、格付け外のブルジョワ・シャトーなどなど・・・
品質がよくて値段も手ごろなものもたくさん!是非一度飲んでみてください。

そして、今回テイスティングするオーメドックの格付けシャトーはこちら!
さっそく飲んでいきましょう!一口ひとくち大事に・・・

①シャトー・ダルマイヤック 03’

オーメドック地区で5級ポイヤックの格付けを持つシャトー。
ムートン・ロートシルトが所有し、ムートンとポンテ・カネに挟まれた恵まれた土地で造られたワインです。
味わいは、開けたてはエレガントかつ軽やかな味わいが親しみやすい印象。
時間が経つにつれて、タンニンや果実味がはっきりと存在を現し、最初の印象よりも骨格をしっかりと感じる、ゆっくり楽しみたい1本。

②シャトー・ラグランジュ 99’

日本企業がワイナリーを所有し、再建させたことで有名なサンジュリアン3級のワイナリー。
一般的にジロンド川沿いのワイナリーが銘醸と言われていますが川から離れたこのワイナリーが有名なのは、やはり技術力なのでしょうか。

味わいは、「おぉ、これぞ熟成ボルドー」と唸らざるをえない一品。中塚先生も「やはりワインは寝かすものですね」とコメント。
こなれたタンニンと、熟成によりしっかりしていながらも、角のとれた果実の旨味。
重厚なのに伸びやかな味わいは、技術の高さを感じます。

③シャトー・ジスクール06’

高い品質で有名な3級マルゴーのワイナリー。メドックのなかでも美しいシャトー(城)を持つことでも有名です。
エレガントでまろやか。ややおとなしい印象ですが、潜在的な艶やかさを持つワイン。
まだまだ固さがあるので、もっと開いてくる何年か後が楽しみなワイン。

④シャトー・カロン・セギュール06’

「われラフィットやラトゥールを造りしが、わが心にカロンあり」
サンテステフ3級のワイナリー。
それぞれのヴィンテージにファンがつくのも、カロン・セギュールだからこそ!?
紫の花のブーケのように、どこか懐かしい、柔らかな香りと、西洋わさびを思わせるシャープな味わいのバランスが絶妙な06’ヴィンテージ。
ヴィンテージ毎の飲み比べなんかも、カロン・セギュールならではの楽しみ方かもしれません。

⑤シャトー・ポンテ・カネ07’

5級ポイヤックかつ、格付けシャトーで大変珍しい「ビオディナミ(有機農法の一種)」で成功したワイナリー。
ビオディナミでリリースして2年目である07’ヴィンテージ。

黄緑の実を思わせるフレッシュな香りは、ビオディナミからくる果実の素直な香りのようです。
胡椒などのスパイシーさと、落ち着いたタンニン、黒すぐりなどを思わせる素直な果実の味わいは、この日のテイスティングアイテムの中でも人気ナンバー1!

⑥シャトー・ラフィット・ロートシルト97’

今日勉強した、5大シャトーの一つ!

メドック格付け最高の1級にして、堂々の首位。言わずと知れたボルドー最高のワインです。 ハレー彗星や、日食などの記念にはラベルに彫り物を入れているそうです。

創始者一族が今も所有する、歴史の深いワイナリー。ボルドー6本目ともなると、さすがに口が疲れて・・・
いえ、むしろ疲れていてもなお体に素直に染み渡るフローラルな香り。

味わいは、プルーンなどの黒果実にほんのりクローブなどのスパイス香。
まだまだ熟成のポテンシャルを感じさせる、さすがの一本!

ここまで銘醸ボルドーを飲み比べすることは、ほとんどありませんので今回の勉強会は、改めて「ボルドーワイン」の底力を感じる会となりました。

文中にも書きましたが、これらの銘醸ワインでなくても品質が良くて、値段も手ごろなボルドーワインはたくさんありますので、
じっくり試して、是非お気に入りの一本を見つけて下さいね!

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