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ワインのキホン

ワイン栓やキャップの種類

ワイン栓やキャップの種類

ワインボトルに使用されている栓と聞いて想像するのは・・・
やっぱり「コルク」ですよね。

ワインの多くは「コルク栓」ですが、実はコルク以外にも、様々な種類の栓があるんです。キャップの種類も併せて、どんなものがあるか見てみましょう!

≪ 栓 ≫

天然コルク

コルク樫の樹皮のコルク層を、円筒形にそのまま型抜きして作られるコルク栓。

天然素材のため、出来たコルク栓の品質にバラつきがあるのが難点です。高級ワインに使用されるコルクは木目が細かく、長さも長くなります。近年は、世界的にコルク原料の調達が難しくなっているため違うタイプの栓の使用も増えています。

圧縮コルク

コルク層を粒状にしたものを圧縮し、固めて作られるコルク栓。天然コルクより安価なため、長期熟成させないワインに使用されることが多い。

一部天然、一部圧縮コルク

端は天然コルクを使用し、真ん中は圧縮コルクを使用しているコルク栓。

樹脂製(プラスチック)コルク

シリコンなどの樹脂を原料として作られるプラスチック栓。カジュアルなワインに使用されることが多い栓です。
コルク臭の心配はなく密閉性もありますが、コルクのすべりが悪い上、密度も高くスクリュー部分が太いオープナーでは抜栓しにくいのが難点。この樹脂コルクのワインを開ける際に力だけで開栓する「T字型オープナー」では、なかなか抜けません。テコの原理で開栓するソムリエナイフなら女性でもOK!常備するなら、一番失敗の少ないソムリエナイフがおすすめです!

「栓の開け方がよく分からない・・・」という方は、コチラへ

ワインの開け方(コルク栓、スクリューキャップ、ガラス栓)まとめ

スパークリングワイン用コルク

スパークリングの栓と言うと「きのこ型」を想像してしまいますが、もともとは円筒状の密度が高くずっしり重いコルク。これを機械で打栓すると、瓶口部分にあたるコルクがくびれてきのこ型になります。コルク栓は、ボトルにしっかり密着しガスをしっかり閉じ込めることができます。
発泡性ワインは、ガスを含んでいるためコルクが飛んでしまわないよう瓶口周りを針金で留めています。中には、この針金を外しただけで、ガスの圧力により
コルク栓が上がってくるものもありますので、開栓する際は、フキン等で瓶口をカバーしてから針金をはずしましょうね!

【注意】スクリュー型のワインオープナーを使用すると、コルクの密度が高いこともあり、最悪の場合、瓶が破裂する恐れがあるのでスパークリングの開栓では、使用しないでください!

スクリューキャップ

道具を使わず、すぐに開栓・再栓ができコルク臭のリスクがないのが特徴です。写真はロングタイプのスクリューキャップですが、長さの短いショートタイプのキャップもあります。近年ニューワールド(アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、南アフリカ等)のワインを中心に多く使用されています。
高級ワインにも使用されてきていますが、今のところ大衆的なイメージを回避しきれないのが難点。

ロングタイプの場合、ペットボトルのスクリューキャップの開け方では開栓しにくい場合がありますので注意が必要です。
スクリューキャップの開け方はコチラへ

ワインの開け方(コルク栓、スクリューキャップ、ガラス栓)まとめ

王冠

瓶ビール等で使用される王冠。スパークリングワイン用のコルクの代わりに使用されることもあります。価格も安くコルク臭の心配もない上、栓抜きで簡単に開けられるのが利点ですが、王冠を使ったワインはあまり多くはありません。

ガラス栓

コルクではなく、ガラスで出来た栓。ひっぱって抜くだけ。再栓もできます。

≪ キャップ ≫

キャップシール

昔は蝋(ロウ)でコルクの上を覆うことが多かったのですが、今はほとんどのワインにアルミやプラスチック製のキャップシールが使用されています。

↓アルミ製キャップシール

↓プラスチック製キャップシール

キャップシールを付けるのは、コルクの乾燥防止や瓶口の保護が目的です。

蝋キャップ(蝋封タイプ)

コルクをキャップシールではなく蝋で覆ってあるタイプ。全体を蝋で覆ってある場合は、蝋を削ってから開栓します。
コルク上部だけ蝋で覆ってある場合は、蝋を割ったりせず、蝋の上から直接オープナーのスクリューを差し込み、栓を抜きます。蝋が割れた場合は、ワインに入らないよう取り除きましょう。

栓やキャップにも、色々な種類がありますね。
なかには、間違った開け方をすると危険なものもありますので、開ける前に、どんなタイプの栓やキャップを使っているかご確認の上、お楽しみください♪

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