選ぶ前に知っておきたい、ワインの基本
ワインを選ぶにあたり、まず「どんな種類があるか」を知っておきましょう。
ワインと一口に言っても、「色・タイプ・味わい」の3つの要素で変わってきます。
①色の種類を知ろう
ワインの印象を大きく決めるのが「色」。
最近では定番の「赤・白・ロゼ」に加えて、“オレンジワイン”も注目されています。
| 色の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 赤ワイン | 黒ブドウの皮・種を醗酵。渋みとコクがあり、肉料理にぴったり。 |
| 白ワイン | 白ブドウの果汁だけで造る。爽やかでフルーティな味わい。 |
| ロゼワイン | 赤と白の中間。やさしい酸味とほのかな甘みが楽しめる。 |
| オレンジワイン | 白ブドウの皮・種を醗酵。渋味を伴った複雑な味わいが特徴。 |
② 種類を知ろう
ワインは大きく分けて、「泡のあるタイプ」と「泡のないタイプ」に分類されます。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| スティルワイン(Still) | 一般的なワイン。炭酸のないタイプ。 |
| スパークリングワイン(Sparkling) | 炭酸ガスを含み、泡立ちが特徴。お祝いの乾杯にもぴったり。 |
③味わいを知ろう
ワインの味わいを表すときによく使われるのが、「甘口」「辛口」そして「ボディ」という3つの言葉。
ボディとは、ワインの“濃さ”や“コク”を表すもので、口当たりの重さの違いを示します。
■甘口・辛口
| タイプ | 味の特徴 | おすすめシーン |
|---|---|---|
| 甘口ワイン | 果実の甘みが感じられる優しい味わい。 初心者でも飲みやすい。 |
スパイシー料理やデザート、軽い食前酒に。 |
| 辛口ワイン | すっきりとしたキレのある味わい。 料理の味を引き立てる。 |
魚料理、肉料理、日常の食事全般に。 |
■ボディ
| タイプ | 味の印象 | おすすめシーン・料理 |
|---|---|---|
| ライトボディ | 軽やかでフルーティ。 酸味が爽やかで飲みやすい。 |
ランチや前菜、軽めのオードブル、サラダに。 |
| ミディアムボディ | 軽すぎず重すぎない、ちょうど中間の味わい。 バランスが良く万能タイプ。 |
パスタや鶏肉、トマトソース料理に。 |
| フルボディ | 濃厚でしっかりしたコク。 渋みや深みがあり、飲みごたえ抜群。 |
ステーキや煮込み料理など、 ボリュームのある料理に。 |
予算で選ぶ
ワインの「色・種類・味」の3つを押さえたら、次はいよいよ選び方です。
とはいえ、お店やネットショップで見ると、同じようなワインがずらりと並んでいて迷ってしまいますよね。
そんなときは、「予算」や「シーン」で選んでみてはいかがでしょうか。
「今日はどんな気分で飲みたいか?」を想像しながら、あなたにぴったりの1本を見つけましょう。
1,000〜1,500円:気軽に試せるデイリーワイン
「家でちょっと飲んでみたい」「ワインを試してみたい」という人におすすめの価格帯。
軽めで飲みやすく、料理を選ばず楽しめます。
・スクリューキャップや缶タイプなど、扱いやすい商品が多い
・チリ・スペインなどのデイリーワインが高コスパ
・和食や軽めの洋食にも合わせやすい
2,000〜7,000円:特別な日やパーティーに
「少し良いワインを飲んでみたい」「集まりでワインを開けたい」という方にはこの価格帯。
スパークリングや、有名産地の赤・白も豊富で、選ぶ楽しさが広がります。
・フルーティな白やロゼで乾杯にもぴったり
・ボトルデザインも華やかでプレゼントにも◎
・ホームパーティーやギフトにおすすめ
高級ワイン:とっておきの一本を
ワインの奥深さを味わいたい方に。
ブドウの出来や熟成度、造り手のこだわりが感じられる、特別な1本が揃います。
・記念日や贈り物に最適
・熟成による香りと味わいの変化を楽しめる
シーンで選ぶ
ワインは「どんなときに飲むか」で、美味しさや印象ががらりと変わります。
同じボトルでも、家でゆっくり飲むのか、特別な日なのかで感じ方が違うもの。
ここでは、気分やシーン別に楽しめるワインの選び方を紹介します。
デイリーワイン:家飲み派におすすめ
平日の夜や週末のリラックスタイムには、気軽に飲めるデイリーワインがぴったり。
たとえば、チリやスペイン産のワインは高品質でコスパが良く、ワインデビューにもぴったりです。
「今日は控えめにしたい」「次の日に残したくない」そんな時は、低アルコールワインがおすすめ。
甘さがあるものやスッキリしたものなど、バラエティ豊富で食事と合わせやすいので初心者にも最適です。
記念日やデート:特別感のあるワインを
大切な人と過ごす夜や記念日には、華やかなスパークリングやロゼワインを。
開けた瞬間から特別な空気をつくってくれる、泡のあるワインが人気です。
・ピンク色のボトルやハートのラベルで演出を
・甘すぎないロゼなら料理にも合わせやすい
・シャンパーニュ(シャンパン)などのスパークリングワインもおすすめ
パーティ:みんなで楽しめる華やかなワイン
ホームパーティーやお祝いの席では、スパークリングワインが鉄板。
乾杯シーンを盛り上げるだけでなく、見た目の華やかさも抜群です。
・飲みやすい辛口スパークリングで全員が楽しめる
・料理のジャンルを問わず合わせやすい
・ボトルを数本用意して、飲み比べも◎
アウトドアやピクニック:手軽に楽しめるワイン
屋外でのワインは、持ち運びやすく開けやすいボトルを選ぶのがポイント。
スクリューキャップや缶ワインなど、最近は便利でおしゃれなタイプも増えています。
・冷やして美味しい白・ロゼが人気
・軽めのサンドイッチやチーズとの相性抜群
・気軽に乾杯できるハーフボトルもおすすめ
料理で選ぶ
ワイン選びで迷ったときは、「今日の料理」から考えるのが一番。
難しく考えず、料理の「パートナー」として選んでみましょう。
肉料理に合うワインの選び方
お肉料理は、赤ワインが定番。
「お肉の種類」や料理のタイプで選んでみると、より美味しさが引き立ちます。
| 料理のタイプ | おすすめワイン | 理由 |
|---|---|---|
| 牛ステーキ | フルボディの赤 (カベルネ・ソーヴィニヨンなど) |
しっかりした渋みが肉の旨味に負けない |
| 鶏肉・豚肉のグリル | ミディアムボディの赤 (メルローなど) |
柔らかい口当たりで合わせやすい |
| 煮込み料理・ハンバーグ | 果実味のある赤 (シラーやジンファンデルなど) |
ソースの甘みに寄り添う味わい |
■迷ったらコレ!
「牛の骨付きリブロース」と名付けられたこのワイン。名前からもラベルからもわかる通り、お肉に合うワインです。
魚料理・シーフードに合うワインの選び方
魚介類は、基本的に白ワインが合います。
料理の種類で分けると以下の通りです。
| 料理のタイプ | おすすめワイン | ポイント |
|---|---|---|
| 白身魚の ソテー・ムニエル |
辛口の白 (シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン) |
レモンやバターの風味に合う |
| サーモンやマグロなど 脂のある魚 |
コクのある白または軽めの赤 | 油分を酸味がさっぱり流してくれる |
| 寿司や刺身 | フレッシュな白 (リースリングなど) |
素材の繊細な香りを引き立てる |
野菜・サラダ・軽めの料理に合うワインの選び方
野菜中心のメニューには、軽やかな白ワインやロゼワインが相性抜群。
・サラダや前菜には、ソーヴィニヨン・ブランなど酸味のある白
・グリル野菜やアヒージョは、ロゼがおすすめ
スパイシーな料理に合うワインの選び方
■中華料理にはロゼワイン
フルーティでやさしい酸味が、甘辛い味付けや香辛料にマッチ。油っぽさをすっきり流してくれます。
■エスニック料理にはドイツワイン
やや甘口のリースリングなど、フルーティで繊細な香りのドイツワインがおすすめ。
スパイスやハーブの香りと調和し、辛味をまろやかに感じさせます。
おつまみに合うワインの選び方
チーズやナッツ、サラミなど、味の濃いおつまみにはコクのある白やミディアム赤がぴったり。
冷奴や枝豆なら、フレッシュな白やスパークリングワインもOK。
デザートに合うワインの選び方
食後の締めくくりには、やっぱり甘口のデザートワインがおすすめ。
デザートワインといえば、貴腐ワインやアイスワインが有名です。希少で少しお値段が張るので、自分へのご褒美や特別な日にいかがでしょうか。
ソムリエに選んでもらう
「自分で選ぶのはまだちょっと不安…」という方は、プロのソムリエに選んでもらいましょう。
100人のソムリエが選んだコスパの良いワインなので、自信をもっておすすめします。
見た目で選ぶ
ワイン選びが楽しくなってきたらラベルで選んでみるもの楽しいものです。
味わいや品質を直接判断するものではありませんが、ラベルに惹かれて選んだワインが新たなお気に入りになることもあります。自分の直感を信じて選んでみてください。
初心者でも失敗しない買い方・保管方法
ワインを美味しく楽しむためには、買い方と保管方法もちょっとしたコツがあります。
ワインの保管
開栓前は直射日光を避け、涼しい場所で保管するのが基本。
冷蔵庫での保存や、開けた後の日持ちの目安などは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
お買い物方法
「お店でソムリエに相談してみたいけれど、ちょっと緊張する…」
そんな時はオンラインショップがおすすめ。
モトックスの公式オンラインショップ『UNCORK(アンコルク)』なら、味わいやシーン別にセレクトしていますので、初心者でも安心して選べます。

























