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【蟹に合うお酒】ソムリエが実食検証!おすすめワイン・日本酒

【蟹に合うお酒】ソムリエが実食検証!おすすめワイン・日本酒

冬の味覚・カニに合うお酒を、社員が実食検証!ズワイ・タラバにベストマッチな日本酒&ワインを厳選しました。

ソムリエが実際に検証しました

冬に美味しいカニ。
「日本酒だけでなく、ワインも合うのでは?」

そんな疑問に応えるべく、ソムリエ資格を持つ社員が実際にカニとお酒のペアリング検証を行いました。

ズワイガニとタラバガニ、それぞれの料理(茹で・焼き)を用意し、厳選したワインや日本酒をスタッフが試飲・評価。

「これは間違いない」とおすすめするお酒を厳選しました。

ズワイガニに合うお酒

ズワイガニは、冬の味覚を代表する高級食材のひとつ。

身はしっとりと繊細で甘みがあり、特に茹でた際にはカニ本来の旨みがしっかりと引き出されます。

一方で焼きにすると香ばしさが加わり、身の甘みがさらに際立つのが魅力です。

甲州テロワール・セレクション 祝


山梨・祝地区の甲州100%。
柑橘系の酸味とわずかな苦味がズワイガニの繊細な甘みをすっきりと引き立ててくれます。

和食とも親和性の高い国産ワインです。

雲ノ上 富士山伏流水仕込 特別純米


超軟水仕込みならではの、滑らかで柔らかい口当たり。

ズワイガニの上品さを壊すことなく、しっとりと調和してくれます。冷酒がおすすめ。

伊乎乃 純米吟醸


白い花やアプリコットのような香りが広がり、ソフトな口当たりがズワイガニの繊細な旨みをじんわりと広げてくれます。

日本酒ならではの“食中酒としての美しさ”が味わえる1本です。

”茹で”ズワイガニに合うお酒

茹でたズワイガニは、出汁やカニ酢なしでも味わえるほどの上品な甘みが特徴。

その風味を壊さず、引き立ててくれるお酒がこちらです。

ランソン ブラック クリエイション


シャープな酸ときめ細かな泡が、ボイルしたズワイガニの上品な甘みを引き立てます。
柑橘やブリオッシュのアロマが、カニの香りと相性抜群。
特別な日のペアリングにもふさわしい一本です。

ギマロ ブランコ


スペインを代表する白ワイン産地ガリシア地方らしいミネラル感とレモングラスの香りが、ズワイガニの塩気と甘みにぴたりと寄り添います。

軽快な酸が口の中をリセットしてくれるため、何口でも食べ進めたくなります。

”焼き”ズワイガニに合うお酒

焼くことで生まれる香ばしさとカニの甘みが合わさった濃厚な味わい。

そこに寄り添うお酒は、やや骨格がありながらも繊細さを持つものがベストです。

ロッソ・デイ・ノートリ


カシスやチェリーの果実味に程よいタンニンとミネラル感。
焼いたズワイガニの香ばしさとしっかり噛み合い、甘さを引き立てます。

タラバガニに合うお酒

タラバガニは、その大きくしっかりとした身が特徴で、食べ応えと満足感は抜群。

ズワイガニに比べて淡白であっさりとした味わいですが、焼いたときの香ばしさや茹でた際のジューシーさなど、調理法によって印象が大きく変わるのも魅力です。

シャブリ キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ オーク樽熟成


樽熟による奥行きとミネラルの骨格を併せ持つ白ワイン。
タラバガニの旨味を引き締めつつ、奥深い味わいを生み出します。

庵 備前雄町 無濾過純米吟醸 原酒


力強いうま味と米の甘みが、タラバガニの濃厚な身と見事に調和します。

伊乎乃 雪中貯蔵 純米大吟醸 原酒


雪中熟成による丸みのある味わいと上品な香りが、タラバガニの繊細な甘みを優しく解きほぐしてくれます。

”茹で”タラバガニに合うお酒

プリッとジューシーな茹でタラバガニには、軽やかで爽やかな泡や白がおすすめ。
ミネラル感や繊細な酸味が、タラバの塩味と絶妙にマッチします。

クレマン・ド・リムー ロゼ ナンバー・セブン


美しいロゼに繊細な泡。
ラズベリーのようなフルーティなアロマと酸味が、ジューシーな茹でタラバの身を軽やかに引き立てます。
乾杯にも映える1本です。

”焼き”タラバガニに合うお酒

焼きタラバは、甘さと香ばしさが凝縮されていますので、果実味やスパイス感のある赤ワインや、ふくよかでしっかりした日本酒が好相性です。

ブルゴーニュ 赤 ラ・パール・デ・ザンジュ


ピノ・ノワールらしいラズベリーのアロマとやわらかな酸が、焼きタラバの香ばしさと甘みにやさしく寄り添います。

アント 高山村 メルロー


明るい果実味にナツメグやグリーンペッパーのスパイス。
果実の厚みが焼きタラバの香ばしさに深みを与えてくれます。

ズワイガニとタラバガニの違いは?

冬の味覚の代表格である「ズワイガニ」と「タラバガニ」。
どちらも人気の食材ですが、分類・味・食感・見た目などに違いがあります。

豆知識感覚でご覧ください。

ズワイガニ


繊細な甘みと旨みが魅力の“本物のカニ”

  • 分類:甲殻類・十脚目・ケセンガニ科(いわゆる「本物のカニ」)
  • 足の数:10本(はさみ2本+歩脚8本)
  • 特徴:細めの足にしっとりとした甘みのある身。
  • 味わい:繊細で上品な旨味があり、茹でても焼いても風味が際立つ。
  • おすすめの調理法:茹で/焼きどちらも◎。刺身も人気。
  • 旬:11月〜3月。福井・山陰・北海道などが有名産地。

ズワイガニは日本人にとってもっとも親しまれている高級カニで、「かにすき」「カニ刺し」など、和食との相性が抜群です。

福井の『越前ガニ』、鳥取の『松葉ガニ』、兵庫の『香住ガニ』、京都の『間人(たいざ)ガニ』などが有名です。

タラバガニ


プリッと肉厚、実はヤドカリの仲間

  • 分類:甲殻類・十脚目・ヤドカリ下目(実はヤドカリの仲間)
  • 足の数:8本(はさみ2本+歩脚6本)
  • 特徴:太く大きな脚に、プリッと弾力ある食感
  • 味わい:クセがなく淡白でジューシー。ボリューム満点
  • おすすめの調理法:焼き・蒸し・茹でで香ばしさや甘みが引き立つ
  • 旬:4月~6月と11月〜2月。オホーツク海沿岸、アラスカ、ロシアなどが主産地

見た目はカニらしいタラバガニですが、分類上は「ヤドカリの仲間」。

しかしその肉厚な身と食べ応えは、贈答用やごちそうとして高い人気を誇ります。

まとめ

いかがでしたか。シンプルに食べても美味しい蟹ですが、相性抜群のお酒と一緒にいただくと、その味わいは何倍にも膨らみます。

旬の味覚とお気に入りのお酒で、贅沢なひとときをお過ごしください。

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