アスマンズホイザー ヘレンベルク シュペートブルグンダー エアステ・ラーゲ
今月おすすめしたいのは、ドイツ・ラインガウの銘醸「クロスター・エーバーバッハ」が造るシュペートブルグンダー(=ピノ・ノワール)。

ワイナリーは1136年にブルゴーニュからやってきたシトー派修道僧が建てた修道院が始まりで、約900年の歴史を遡ることができます。
日本でいえば平安時代末期から、連綿とワイン造りが行われてきたことになり、歴史のロマンを感じます。
このワインが生まれる【ヘレンベルク】という畑は「地獄山」という意味があり、蛇行するライン川沿いに位置し、局地的に真南を向く銘醸畑です。
急斜面により、夕方陽が落ちるギリギリまで太陽光を受けることができ、夏場はスレート土壌からの放射熱でまさに地獄のような暑さになることから「地獄山」という名が付いたそうです。
栽培者にとっては地獄ですが、熱や光に恵まれる分、非常に完熟度の高いピノ・ノワールが収穫できます。
12世紀からピノ・ノワールが植えられていたらしく、ドイツ国内で最も古いピノ・ノワールの畑の一つと言われています。

ワインは透明感のある淡い赤色で、味わいにはドイツ産のピノ・ノワールらしいボディを感じますが、同時に非常にエレガント。
ベリーのフレーバーに、強すぎないオークのニュアンスが複雑性を生み出す、奥深く上質な味わいです。
少しずつ気温も下がり、季節が移ろうこの時期に、軽やかだけど満足感のあるこのワインを、ゆっくり楽しんで頂きたいです。
ヴァッレ・ダオスタ フミン

イタリア最小の州ヴァッレ・ダオスタで造られる、希少な土着品種フミン。
熟成が遅く収量が安定しないため一時は絶滅の危機に瀕しましたが、約30年前から復興が進められ現在ではこの地を代表する品種として注目を集めています。
生産者のカーブ・デ・オンズ・コミュヌは1990年設立の協同組合。
加盟農家はいずれも代々ブドウ栽培を続ける家族経営で、標高550〜800mの急勾配の斜面に広がる畑で栽培を行っています。
アルプスの名峰に囲まれた山岳地帯から生まれるこのワインは、北限の産地とは思えないほど深い赤紫色が印象的です。
スパイスや野生のベリーを思わせる果実味と生き生きとした酸が調和した、個性的な“山のワイン”です。
みずのかたち 純米吟醸原酒

富山・皇国晴(みくにはれ)酒造のある生地(いくじ)地区は美しい水に恵まれた土地。清らかな水の飲んだときのスッと沁みわたる感じがお酒にも映った、滑らかな純米吟醸酒です。
魚を使った料理との相性が良く、かつおのたたきとのペアリングもおすすめです。心地よい酸味と旨みもあり、素材の良さを引き出してくれるお酒です。
龍勢BAILA 新風辛口

蔵付き酵母、生もと造りによる蔵の個性がしっかりと感じられるお酒。生もと造りならではの旨みと酸味のバランスが絶妙。
先日、100人を超える社内のソムリエ有資格者によるブラインド試飲で1位に選ばれました。ボディのしっかりしたお酒ですので、秋の脂の乗った焼きさんまとの相性も非常に良いです。これからの季節は熱めの燗酒もおすすめです。

