1. Home
  2. Producer
  3. Winery
  4. Domaine Sylvain Loichet
フランス
フランス ブルゴーニュ

ドメーヌ・シルヴァン・ロワシェ

Domaine Sylvain Loichet

「有機栽培」実践・「天然自生酵母」使用。話題の新世代モダン・ブルゴーニュ

2005年設立のライジング・スター

現当主であるシルヴァン・ロワシェ氏が2005年、弱冠21歳の時に立ち上げた新進気鋭のドメーヌ。元々ロワシェ家はブルゴーニュに畑を所有していましたが、シルヴァン・ロワシェ氏の祖父・父親は石材業を営んでいたため、ブドウ畑を他の生産者へ貸していました。しかしワイン造りを天職として育ったシルヴァン・ロワシェ氏がそれらの畑を取戻し、自身でワイン造りをスタートさせました。ドメーヌの立ち上げから現在まで全ての畑でビオロジック農法を実践。当初3.5haだった自社畑は現在約10haまで拡大しています。18のアペラシオンからモダンで洗練されたスタイルのワインを造りだし、ブルゴーニュ期待の新世代として高い注目を集めています。

元々は「石材業」を営むロワシェ家 元々は「石材業」を営むロワシェ家

弱冠21歳でドメーヌを立ち上げた情熱溢れる当主

ボーヌにある醸造学校で学業を修め、2005年に祖父母から3.5haのワイン畑を受け継いだシルヴァン・ロワシェ氏。ブルゴーニュで畑を所有していたロワシェ家で育った彼は幼少の頃からワインに親しみ育ってきました。そして自身のドメーヌを立ち上げたのはなんと21歳のとき。以後信念に従いビオロジックを実践、シルヴァン・ロワシェ氏が造りだすモダンなスタイルのワインは世界的に高い人気を獲得しています。

オーナー兼醸造家:シルヴァン・ロワシェ氏 オーナー兼醸造家:シルヴァン・ロワシェ氏

土を愛し、テロワールを表現するビオロジック農法

ドメーヌ・シルヴァン・ロワシェでは厳格にビオロジック農法を実践しています。除草剤はもちろん、化学的な薬品などで環境に対して悪影響を及ぼすものは使用しないことにより、土壌から自然に溢れた恩恵を得ることができます。

ただし、有機農法は化学的な薬品を使わなければ良いというわけではありません。ブドウを病気や害虫から守るために行う丁寧かつきめ細かな作業が必要不可欠です。

ブドウが育つ土壌に対する考察は毎年入念にされます。例えば除草作業の際、トラクターの重さで悪影響を及ばさないよう、重量制限を設けています。また自然素材の肥料(乾燥させた鳥などの糞)を活用し地中の微生物活動を活発化させることもします。そうした苦労の末活性化された土壌は通気性に優れ、バクテリアやミミズなどの微生物を多く含んだものとなり、その畑のテロワールを最大限に表現することが可能になります。

ビオロジック農法はただそれだけで美味しいワインの証、という訳ではありませんが、これだけ手間をかけているワインという証である、ということは言えそうです。

畑での作業が最重要 畑での作業が最重要

最適なタイミングで、手摘みされるブドウ

ブドウの収穫は実の成熟具合から判断して決められます。アルコールや酸度のポテンシャルと同様に、香りの成熟も判断しますが、それは素晴らしいワインを造るに当たってとても大切なことでもあります。
ブドウは手摘みで収穫され、一つ一つ実の状態を確認しながら収穫されます。また、収穫後においても白ワインについてはブレスの前にセラーで再度ブドウの実をチェック。赤ワインは醸造行程に移される前に2度目のチェックをすることで素晴らしい状態の実のみを選別することが可能となります。

見事に完熟したピノ・ノワール 見事に完熟したピノ・ノワール

天然の自生酵母を使用し、テロワールに適した醸造方法を選択

シャルドネの醸造

収穫された果実は空気圧縮機で優しく圧搾され、第一搾汁のみを使用します。搾汁はその後ステンレス・タンクで一晩デブルバージュし、オーク樽に入れられます。醗酵はオーク樽で行われ、天然酵母を使用します。そして約18ヵ月間ワインをしっかりと熟成させます。新樽はグラン・クリュの半数に使用され、プルミエ・クリュの3分の1に使用されます。香りや旨味が損なわれてしまうため清澄剤は使用していません。熟成後にワインをステンレス・タンクへ移し替え約2カ月間ほど静置、澄んだ部分のみをボトリングの工程へ回します。ボトリング前には網目の非常に粗いフィルタでごく軽くフィルタリングを行います。

 

ピノ・ノワールの醸造

収穫されたピノ・ノワールは円錐状の形をした大きな木製の容器に移された後、コールド・マセラシオンを数日間経て自然と醗酵が始まるのを待ちます。その後テイスティングによって随時品質を確認。オーク樽へと移されます。その後約24か月もの期間熟成させ、白ワインと同じくグラン・クリュは半数、プルミエ・クリュは3分の1に新樽が使われます。その他は1年から4年落ちのオーク樽が使われ、清澄・フィルタリングは行われずに瓶詰されます。

 

 

赤・白共に醗酵時にステンレス・タンクを使用しないのはステンレス・タンクを用いて温度管理を行うと果実が持つフレッシュさが失われてしまうと考えているため。

理想的な醗酵に導くため手間のかかる樽醗酵を実践しています。