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フランス
フランス ボルドー

シャトー・ロック・モリアック

Chateau Roques Mauriac

「ボルドー・スペリュールのトップ生産者の一つ」と
デキャンター誌も注目のカベルネ・フランの使い手!

2代目にして、すでに世界に注目されるシャトー!

1975年、ドルドーニュ河を挟んでサン・テミリオンを対岸に見るアントル・ドゥ・メール側のラニェにエレーヌ・レヴュー氏によってシャトー・ロック・モリアックが設立されました。現当主、ヴァンサン・レヴュー氏で2代目となり、歴史はまだまだ浅いシャトーです。

シャトー・ロック・モリアックが世界的に知られる転機となったのは、2003年にヴァンサンがシャトーを引き継いだこと、そしてワインメーカー・オブ・ザ・イヤーにも輝いたことのある敏腕コンサルタント、オリヴィエ・ドーガ氏とのコラボレーションをスタートさせたことです。サン・テミリオンの向かいという高いポテンシャルを持ったテロワールと、オリヴィエ・ドーガ氏の経験値、そして当主ヴァンサン・レヴュー氏の若いインスピレーションが融合し、かのデキャンター誌からも注目されるワイナリーへと変貌を遂げたのです。

自然に囲まれた美しい建物 自然に囲まれた美しい建物

フランで挑戦をし続けるロック・モリアック

彼らのワインを一口飲めば、サン・テミリオンにほど近いこの粘土石灰質土壌の畑が、とても高いポテンシャルを持っていることがすぐに分かるでしょう。しかし、美味しさの秘密はテロワールだけにありません。ロック・モリアックの特徴としてカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン種の比率が高いことが挙げられます。

 

メルロー種は早熟なため、一般的に栽培がしやすい品種です。またフルーティーで柔らかい味わいのワインに仕上がるため、「質より量」を重視されがちだったアントル・ドゥ・メールではメルローがメジャーな品種として利用されています。対してカベルネ種は、メルローに比べて熟すのに時間がかかり、タンニンが出やすく、どちらかと言うと「硬い」ワインに仕上がります。「飲みやすくてお手頃」なイメージが強いアントル・ドゥ・メールでは、比較的敬遠されがちな品種なのです。

 

しかしヴァンサンはカベルネ種、特にカベルネ・フランにこだわります。デキャンター誌のインタビューで彼はこう語っています。『多くのワイナリーがファースト・ワインにはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをメインの品種にしている。実際、大学でもその二つをどう活かすかを教えてこられたからね。でも私はカベルネ・フランで同じことをすることに意味があると思っているし、カベルネ・フランがそれら二つの品種と同じように素晴らしい輝きを放つ品種であることを伝えたいんだ。補助品種や、ロゼ用品種としてではなく、ね。』

果実味たっぷりの、凝縮したブドウ 果実味たっぷりの、凝縮したブドウ

フランで勝負!世界が注目した特異なブレンド

ワイナリーのメイン・ブランド「シャトー・ロック・モリアック(正式名称はRoques Mauriac Grand Vin)」シリーズでは50%もカベルネ・フランを使用、さらにフラッグ・シップとなる「ダムナシオン(Damnation)」では85%と非常に高いカベルネ・フラン比率です。ボルドーでは珍しいブレンドですが、この85%カベルネ・フランを使用したダムナシオン2005ヴィンテージが、デキャンター・ワールド・ワイン・アワードで、数倍の値段がつく格付けシャトーたちを抜いて金賞を受賞したのです。しかも2ヴィンテージ目でのこの快挙によって、世界の目は一気にヴァンサン・レヴュー氏に注がれることになりました。

 

彼らが目指すのはお客様に「フレンドリー」なワインを届けることです。それは、果実味がたっぷりと詰まったモダンなワインでありながら、ボルドーらしいクラシックでエレガントなニュアンスも秘めた誰もが楽しめるワインということ。

 

ヴァンサンは自身のワイン哲学について、こう語っています。『私が大切にしていることは、やはりボルドーのアイデンティティを守ること。と同時に、人とは違うことに挑戦し続けたいとも思っているよ。もしそれで異端児扱いされたとして、私は全く構わないんだ。』