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- フランス ボルドー
ティエンポン・ファミリー
Thienpont Family
右岸を代表する造り手、ティエンポン家
ボルドーを代表する銘醸、「ル・パン」や「パヴィ・マカン」など右岸のトップシャトーを手掛けるティエンポン一家。ボルドーのトップワインからリーズナブルなワインまで幅広く手掛けており、コート・ド・フランで生み出したピュイグローはあまりにも有名な代表作。
ティエンポン・ファミリー(左からニコラ、エドゥアルド、シリル、フランソワ)
シャトー・ピュイグロー
ピュイグローはティエンポン家がボルドーに住むために取得したワイナリーです。現在のティエンポン家はこのシャトーを家として産まれ育ってきました。まさにホームエステート的存在です!
果実を残すという基本方針に沿って、醗酵時はコンクリートタンクとステンレスタンクを使用(最近は、500L以上の超大樽で2週間醗酵、後半2週間500Lに移して残りの醗酵を行うようになっています。)
熟成では500L、一部225Lも使用しボディと果実のバランスを保っています。
使用しているカベルネ・フランは、パヴィ・マカンのフランをマサルセレクションしたものですのでポテンシャルが高いことを意味します(メルローは各シャトーのテロワールに合ったものを使用)。
産地:コート・ド・フランについて
コート・ド・フランは非常に広い丘陵地帯です。その中でもピュイグローは標高120mの見晴らしの良い高い丘に位置しています。粘土石灰がメインの土壌ですが畑により深さが異なります。ピュイグローでは複数の畑に植わっているメルローとカベルネ・フランをブレンドすることで複雑味を演出しています。コート・ド・フランはボルドーの中でも最も内陸に位置しているので、寒暖差が比較的大きいというのがメドックとの大きな気候の違いです。
シャトー・パヴィ・マカンとレ・シェーヌ・ド・マカン
パヴィ・マカンと言えば、フィロキセラ害が蔓延していた時代、当時の醸造家Albert Macquin氏が台木を発明したことで有名ですが、その後ティエンポン家がワイナリーを取得したのちもデュルノンクール氏とワイン造りを行うなど、高い品質を維持してきました。
パヴィ・マカンはサンテミリオンの中でも風通しが良い丘の上に位置し、ブドウが完熟しやすい場所です。パヴィ・マカンでは香りの表現力以上に、飲んで楽しめる美しいパレットの演出にこだわったワイン造りを行っています。そのために醗酵温度は高めに設定(28-30℃)し、抽出を2~3週間かけて行います。これにより、周囲のサン・テミリオンのシャトーとは異なる、メルローのパワーとエレンガンスを体現するワインとなっています。現在はシリル・ティエンポン氏が主に醸造を担当しています。
Point① ル・パンのティエンポン家が醸造
シャトー・パヴィ・マカンは1994年以降、ル・パンでも名の知れるティエンポン家が指揮を執っています。著名なコンサルタント、デュルノンクール氏とタッグを組み、格付B級に君臨しています。サン・テミリオンでいち早くビオディナミを導入し品質を高めたことでも有名です。
Point② セカンドも専用の区画ごとにしっかり管理
主に若木の畑がシェーヌ・ド・マカンに使用されていますが、セカンドといえど、マサル・セレクションされた樹から生まれ、密植を行っています。そして畑の管理は区画ごとに細かく行われています。全て手収穫を実践するなど、ファースト並みのケアが施されたワインです。若くからでもグラン・ヴァンの良さを感じることのできるようバランスの良い抽出を行うなどしてワインの高いポテンシャルを表現しています。
シリル・ティエンポン氏
レ・フィヨット
ル・パンからわずか1kmの畑で造る!年産6000本程の貴重なポムロール
ヴュー・シャトー・セルタンの共同オーナーであるフランソワと、若き醸造家ギヨームが立ち上げた極小生産ブランド。見事な凝縮感と、美しい余韻は正にティエンポン家を代表する新たなグランヴァンです。
ヴュー・シャトー・セルタン と ラ・グラヴェット・ド・セルタン
三大ポムロールと言えば、レヴァンジル、ラ・コンセイヤント、そしてヴュー・シャトー・セルタン(VCC)。
VCCはル・パン手掛けるティエンポン家が醸造を行います。その中でもアレキサンドル・ティエンポン氏が醸造するVCCは圧倒的なメルローのパワーを例年表現しており、世界的に高い引き合いがあります。
アレキサンドルは栽培技術も高く、右岸で初めてダブル・ギヨーを導入(樹勢のバランスを整える)したり、失敗確立の低い(が技術的には難しい)接ぎ木の手法をいち早く導入したりと、畑での作業を重視しています。
ル・パンの隣の畑、ヴュー・シャトー・セルタンのセカンド、ラ・グラヴェット・ド・セルタン
ティエンポン家の中でも、ル・パンの醸造も手がけるアレクサンドル&ギヨームが、シャトーを取り仕切っているヴュー・シャトー・セルタン(VCC)のセカンド。VCCは2019ヴィンテージで100点を獲得するなど、高評価を得ているワインです(WA誌でボルドーの2019年で100点を獲得したのはマルゴーやラフィットなど、VCCを含めて5シャトーのみ!)グラヴェット・ド・セルタンはセカンドワインながら高額なワインですが、品質と価格は素晴らしい感動の1本です。
左)ギヨーム・ティエンポン氏(息子) 右)アレクサンドル・ティエンポン氏
リフ。「サン・テミリオンのル・パン」
リフ(L'If) は、“サン・テミリオンのル・パン”とも称される、ティエンポン家が手掛けるワインです。オーナーは ル・パンと同じジャック・ティエンポン氏。プリムールでもル・パンと並んで試飲されるなど、その存在感の高さがうかがえます。
畑はトロロン・モンドの隣接地に位置し、2010年にティエンポン家が取得。実はトロロン・モンド側も取得を希望していたと言われる、非常にポテンシャルの高い区画です。なお、2020VT以降は離れた区画のブドウもブレンドに加わっています。
醸造面では、ル・パン同様に醗酵前浸漬を行わないスタイルを採用。「香りは得られるが、熟成とともに消えてしまうため不要」という哲学のもと、果実そのものの純度を重視しています。その結果、サン・テミリオンらしい石灰質由来の骨格を備えながらも、タンニンは非常に滑らかで、果実のピュアさが際立つ仕上がりとなっています。
また、セカンドワインとの区分は樹齢ではなく土壌によって分けられている点も特徴です。同じ畝でも土壌に合わせて品種を分けて植えるという非常に手間のかかった手法を取っています。
ちなみに、“L’If(リフ)”とは「イチイの樹」の意味。Le Pin の“Pin(松)”と同様に、樹木の名前に由来しています。
リフのシャトー