ガンベロロッソ誌(Gambero Rosso)とは
イタリアのワイン専門評価誌です。イタリアにはワイン評価誌がいくつかありますが、その中でも最も重要な位置づけとなっているのがガンベロロッソ。初版は1988年版。1987年秋に試飲を行って発売されました。試飲数は1,500種で、最高評価の3グラス(トレ・ビッキエーリ)は32本でした。近況では2021年版が34回目の出版。3グラスに467本を選出しています。
評価の流れと種類
毎年の試飲は4月後半~8月にかけて行われます。最初にイタリアの各地方で試飲を行い、約4万5000種が選考対象になります(2021年時)。そこで選ばれた最良のものが最終試飲に回り、1,500種を7月末から8月初め頃に選考しています。最終試飲の結果は次の通りです。
3グラス(tre bicchieri/トレ・ビッキエーリ)
最高評価。新進気鋭ワイナリーにとっては憧れ、重鎮ワイナリーにとっては守らなければならない狭き門です。
2グラス(2 Bicchieri/ドゥエ・ビッキエーリ) +色つき
3グラスを与えることができなかったが最終試飲まで残っていた、2グラス・ロッソは3グラスに値するワインとしてとくに重要です。
2グラス(2 Bicchieri/ドゥエ・ビッキエーリ)
1グラス(1 Bicchieri/ウノ・ビッキエーリ)
星マーク(★)
トレ・ビッキエーリを10回以上獲得した場合、生産者名に★のマークの栄誉が与えられます(20回以上で★2つ、30回以上★3つ)。その他にも「最優秀醸造家」「最優秀葡萄栽培家」などを評価しています。
評価の注目ポイント
数年前から1ワイナリーで複数銘柄がノミネートされた場合、3グラスが与えられる銘柄は1つのみになりました。ワインの銘柄は年々増える傾向があるため、3グラスの評価は1,000本に対して1本の割合に絞られています。
ガンベロロッソ誌の起源
Gambero Rossoを、直訳すると「赤いエビ」という意味になります。誌名の由来には諸説がありますが、トスカーナのレストランの名前とではないかと言われています。
- おとぎ話「ピノッキオ」のワンシーンに出てくる架空のレストラン(ピノッキオが猫と狐に連れていかれる)の名前から(①)
- トスカーナに実在したレストランの名前。このレストランは独自においしいワインの評価をつけていて、評価対象のワインが増えるにしたがって専門誌に発展した(②)
など
参考①:『ガンベロロッソ』/イタリア版wikipedia(2022年8月6日閲覧)
参考②:現地での見聞による。
ガンベロロッソ誌が重要な理由
イタリアで有名なワイン評価誌には『ビベンダ』『ヴェロネッリ』『スロー・ワイン』『エスプレッソ』(いずれも通称)などがありますが、なぜ『ガンベロロッソ』が重要なのでしょうか?それには下記のような理由があげられます。
- 生産者の哲学、背景、歴史などを詳細に記載していることから、他の評価誌とは違う存在となっています。これらの詳細な説明を読むことで、そのワインがなぜ3グラス(最高評価)に値するのか、を読者は納得することができます。
- ワインのスタイルによらず、公平な評価を与え続けてきたことも人気の理由です。(例えばバローロの伝統派・革新派、自然派など)
- 高価なワインだけでなく、デイリーなワインにも最高評価(3グラス)を与えていること。
モトックスが取り扱っている2024年版『トレ・ビッキエーリ』
2023/10/13 全州の結果が出そろいました。
銘柄ごとに現地の最新のヴィンテージを審査対象にする場合が多く、イタリア国外へのリリースは先になる場合がありますのでご了承ください。
ピエモンテ州
トレンティーノ・アルト・アディジェ州
※ガンベロロッソ2024で評価されたのは次の2015VTで、日本への入荷は先になります。10年連続のトレ・ビッキエーリを達成しました!
※ガンベロロッソ2024で評価されたのは次の2021VTです。日本への入荷は先になります。
フリウリ ヴェネツィア・ジューリア州
ロンバルディア州
ヴェネト州
※ガンベロロッソ2024で評価されたのは次の2018VTです。日本への入荷は先になります。
エミリア・ロマーニャ州
トスカーナ州
※評価されたのは次の2020VTで、日本への入荷は先ですが2019VTも昨年のトレ・ビッキエーリを獲得しています。
※評価されたのは次の2020VTです。
プーリア州
※評価されたのは2019VTです。
※評価されたのは次ヴィンテージの2019VTです。日本への入荷は先になります。
※評価されたのは次ヴィンテージの2020VTです。日本への入荷は先になります。
過去の『トレ・ビッキエーリ』(2023年)
ピエモンテ州
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- イタリア
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赤
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2019
Ca'del Baio
カ・デル・バイオ
Barbaresco DOCG Asili
バルバレスコ アジリ
750ml, 8,400 yen
こちらの商品は現在取り扱いがございません
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通算17回のトレ・ビッキエーリを獲得している超名門。バルバレスコのクリュ アジリは、1988年から30年以上にわたって生産される銘醸畑です。
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- イタリア
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白
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2021
Tenuta il Falchetto
テヌータ・イル・ファルケット
Tenuta del Fant Moscato D'Asti
テヌータ・デル・ファント モスカート・ダスティ
750ml, 2,450 yen
こちらの商品は現在取り扱いがございません
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最高評価に選ばれた『モスカート・ダスティ』は、たった2銘柄!カネッリ地区で生産される、驚異の高品質ワイン。至福の時間を味わえる逸品です。
トレンティーノ・アルト・アディジェ州
トレントDOCの瓶内二次醗酵スパークリング。厳選したシャルドネのみを使用し、トレントのテロワール、そしてロータリのスタイルを存分に表現した、プレスティージュワイン。
ヴェネト州
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- イタリア
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白
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2020
Ruggeri & C. S.p.A.
ルッジェーリ
Giustino B Valdobbiadene Prosecco Speriore Extra Dry
ジュスティーノ B ヴァルドッビアーデネ プロセッコ スペリオーレ エクストラ・ドライ
750ml, 4,000 yen
こちらの商品は現在取り扱いがございません
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『プロセッコ』の生産者で過去最多の3グラスを獲得。こちらのジュスティーノBでは通算11回もの3グラスを獲得しています。過去には「イタリア最高のスパークリング」にプロセッコで初めて選出されたことも!
2022年版(2018VT)、2023年販(2019VT)の2年連続で3グラスを獲得しているヴァルポリチェッラは、このラ・バンディーナのみ!艶やかな舌触りと濃縮感があります。
フリウリ ヴェネツィア・ジューリア州
通算31回のトレ・ビッキエーリを獲得している、正真正銘の巨匠『ヴィエ・ディ・ロマンス』が生み出す白。地品種の魅力がぎゅっと詰まった、ミネラルと酸、厚みのバランスに優れた1本。
エミリア・ロマーニャ州
エミリアロマーニャ州の赤いスパークリングワイン「ランブルスコ」の重鎮『メディチ・エルメーテ』が14年連続での受賞となりました。これはかなりすごいことです。14回連続はランブルスコの生産者では1位タイですが、同一ワインでの14年連続受賞はメディチのみです。
トスカーナ州
ワイナリー最高峰のカベルネ・フラン。
世界初のオフ・グリッド(電力を自給自足している状態)ワイナリー、『サルケート』のフラッグシップ。樹齢30年以上の古木から造られる希少なワインです!
カベルネ・フラン100%の銘酒。