ボージョレ・ヌーヴォの生産者から、レポートをお届け!
モトックスでは、毎年複数の生産者からボージョレ・ヌーヴォを輸入しています。
このページでは、そのうち3社から届いた現地のヴィンテージレポートをもとに、2026年のボージョレ・ヌーヴォの出来についてご紹介いたします。
※新着情報は、随時更新予定
2026年ヴィンテージの出来(6月新着)
オジュー社
早熟ヴィンテージの予感
2025年から2026年にかけての冬は、雨量に恵まれた非常に湿潤な季節となりました。厳しい寒波も到来し、ブドウ樹はしっかりと休眠。土壌には十分な水分が蓄えられ、新たなヴィンテージへ向けて理想的なスタートを切ることができました。
2026年は春の訪れが驚くほど早く、3月上旬には気温が大きく上昇しました。ブドウ樹は3月末にはすでに芽吹きを迎え、その生育ペースは過去10年間のボージョレ地域でも最も早い水準といわれるほどです。
3月下旬にはボージョレよりも北に位置するシャブリやシャンパーニュで深刻な霜害が発生し、多くの生産者を不安にさせました。しかし南部のボージョレとマコネーでは、低地など一部の区画を除き大きな被害は見られず、ブドウ樹は順調に生育を続けました。

4月は暖かく乾燥した理想的な気候となり、ブドウ樹は力強く成長。健全な葉と良好な花房形成が確認され、収穫への期待が大きく膨らみました。
一方で、5月6日にはマコネー地区(シャスラ、レイン、シャヌ、シャントレ、ヴァンゼル周辺)で雹嵐が発生し、その影響はボージョレ北部にもわずかに及びました。局地的には被害が見られたものの、全体としては限定的なものにとどまりました。
5月上旬にはやや涼しく雨の多い天候の中で開花が始まりしたが、その後は一転して豊富な日照と高い気温に恵まれ、ブドウの生育は理想的なペースで進行。畑では例年より早い成熟が観察され、生産者たちの間では8月後半、あるいは最も早熟な区画ではさらに早い収穫の可能性も語られています。2026年ヴィンテージは、果たして「早熟ヴィンテージ」として記憶されるのでしょうか。
健全な樹勢、十分な水分、そして順調な成熟――。現時点では非常に有望な条件が揃っています。しかし、収穫までの数週間が最終的な品質を決定づける重要な時期。ボージョレの丘陵地帯では、期待とともにその瞬間を静かに見守っています。
今年のヌーヴォがどのような表情を見せてくれるのか――その答えは、秋には明らかになります。
ポール・ボーデ

2026年は、1月初旬こそ平年を約4℃下回る冷え込みでスタートしましたが、その後は気温が急速に上昇し、3月上旬まで平年を上回る暖かな気候が続きました。特に2月は降水量が平年の約3倍に達し、十分な雨がもたらされました。この恵みの雨によって土壌の水分はしっかりと蓄えられ、生育シーズンを迎えるうえで心強い状況となっています。
豊富な水分と高めの気温により、ブドウ樹は例年より早く、3月中旬にはすでに生育を開始しました。一方で、3月26日と27日には朝方に小規模な霜が発生し、一部の区画でごく限定的な影響が見られましたが、被害は軽微で深刻なものではありませんでした。
平均的な萌芽日は3月29日となり、過去30年平均より約1週間早いペースで推移しています。これは1997年、1994年に次ぐ早さであり、2026年ヴィンテージの順調なスタートを物語っています。
さらに4月は温暖で晴天に恵まれたことから、ブドウ樹の生育は一段と加速しました。各生育ステージは2025年と比較して約10日前倒しで進んでおり、今後の展開にも期待が高まっています。
5月上旬には再び涼しい気候が戻り、年初からの多雨によって遅れていた土壌整備作業を進めるための貴重な時間となりました。

一方で、5月6日と15日には2度の雹被害が発生しました。被害は非常に限定的で、主にマコネー地区南部のフュイッセの南側、ヴァンゼル、シェナの高地、そしてロマネッシュ=トランの一部地域に集中していましたが、一部では葉や房に影響が見られました。
ただし、被害はごく局地的なものであり、私たちの畑については影響を受けておりません。
5月後半は乾燥した天候が続き、例年を大きく上回る暑さとなりました。特に5月下旬の平均気温は平年より6.4℃も高く、季節を先取りするような陽気となりました。
ブドウ樹は冬季に蓄えられた水分と5月上旬の降雨によって十分な水分を確保していたため、この高温を追い風に驚くほど勢いよく成長し、1日あたり10~15cmも伸長しました。その結果、芽かきや剪定、草刈り、機械除草、若木の管理など、あらゆる畑作業が例年以上のスピードで進められました。
また、高温かつ乾燥した気候に穏やかな北風が加わったことで、畑は非常に健全な状態を維持しており、開花も理想的な条件下で順調に進行しました。早熟な区画では、すでに5月28日頃から結実が確認されています。
一方で、自然相手のブドウ栽培に油断は禁物です。6月2日には雹が発生し、クリュのあるモルゴン地区(レ・シャルム区画)に被害をもたらしました。しかしながら、葉へのダメージは限定的であり、残る収穫分の品質に大きな影響を及ぼすものではないと見られています。
現在のマコネーおよびボージョレ地区の生育ステージは、優良ヴィンテージとして知られる2020年や2022年と非常に近い水準で推移しています。このことは、2026年ヴィンテージへの期待を大いに高める要素となっています。
もちろん、今後数週間の天候が最終的な収穫の質を左右する重要な鍵となりますが、現時点では非常に有望なシーズンが続いていると言えるでしょう。
今後の経過にもぜひご期待ください。
シェルメット社

全体として良好な条件のもとで生育シーズンを迎えました。冬は比較的温暖で適度な降雨に恵まれたため、土壌には十分な水分が蓄えられ、ブドウ樹は生育開始に理想的な環境を得ることができました。春は穏やかな気温と定期的な降雨が続き、樹勢はバランスよく順調に推移しました。
1月
比較的温暖な冬の気候で新年が始まりました。定期的な降雨により土壌の水分が十分に補われ、新たな生育シーズンに向けて良好な環境が整いました。
2月
安定した天候が続き、冬季の畑作業も順調に進むなか、ブドウ樹は健全な状態で休眠期を維持しました。
3月
気温が徐々に上昇し、ブドウ樹は例年よりやや早く生育を開始しました。萌芽は例年より少し早く始まり、生育は順調な滑り出しとなりました。
4月
生育は安定して進みました。一時的に気温が下がる時期もありましたが、生育ペースは適度に保たれ、バランスの取れた樹の成長が続きました。
5月
適度な降雨と穏やかな気温により、樹勢は順調に伸長しました。葉は豊かで均一に茂り、ブドウ樹は健全な生育を見せています
6月
開花はおおむね良好な条件のもとで順調に進みました。冬から蓄えられた土壌の水分がブドウ樹の生育を支え、健全な生育が続いています。この時点では、収量も良好となることが期待されています。
一方、非常に高温となる熱波にも見舞われました。冬から蓄えられた十分な土壌水分のおかげで、高温によるストレスをうまく乗り越え、安定した生育を維持しました。現在の生育は平年より約3週間早く進んでおり、収穫は早ければ8月末にも始まる見込みです。








