もし、ワインの中に「ガラスのような破片が入っている!!」 と思ったら・・・
それは 『酒石(しゅせき)』 かもしれません。
「酒石」は、もともとワインの中に溶け込んでいた成分が、目に見える 結晶となって現れたものですので、健康を害するものではありません。
白ワインの場合、酒石は本物のガラスと間違えてしまいそうなほど、キラキラしていてガラスの結晶のように見えます。
これは、ワインに含まれている有機酸のうちのひとつ「酒石酸」というものがもとになっているのです。
ブドウの酸味成分のひとつである「酒石酸」と、ミネラル分の「カリウム」が結合してできた結晶状の物質が『酒石』です。
むむっ、なんだか難しくなってきましたね。。。
何はともあれ、身体には無害ですので、ご安心ください!
ただ、口に入るとザラつきを感じますので、飲む時には、瓶底に沈めてワインだけをグラスに注ぎましょう。
酒石がでているワインは酸に富んだクオリティの高いワインと言われ、きらきらと光を反射するガラスの破片にも見えることから、
ヨーロッパでは「ワインのダイヤモンド」とも呼ばれています!
むしろ歓迎される存在なんです。
赤ワインの場合は、赤系色素の「アントシアニン」が酒石に付着するため、
赤サビにも似て、それらが棒状につながると木の枝や鉄くぎにも見えることもあります。
ワインの瓶底にこんなものを見つけたら、鉄の破片と間違えるかも?!
でも、知っていると驚かずに済みますね。
酒石のあるワインは、できるだけ静かに栓を抜き
酒石が入らないよう静かにグラスへ注いでお飲みください♪