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あなたはどの香りが好き?アロマで選ぶワイン

あなたはどの香りが好き?アロマで選ぶワイン

ワインの香りを手がかりに、自分好みの一本が見つけやすくなる初心者向けガイド。わかりやすくワインの香りを一言で表現し、それぞれに合うワインを紹介します。

香りからワインを選ぼう

ワインを選ぶとき、「どれが自分好みなのかわからない…」と悩む方は多いはず。
そんなとき頼りになるのが “香り” です。

カシス、ベリー、花、白桃…。
ワインには個性を物語るさまざまなアロマがあり、香りを知ることで、自分の好きなタイプがぐっと掴みやすくなります。

この記事では、わかりやすくワインの香りを一言で表現しました。
香りからワインを選ぶ楽しさを、ぜひ体験してみてください。

カシスの香りがたまらない

コーテ・マス カベルネ・ソーヴィニヨン


フランス、ラングドック地方のスターワイナリーが造る赤ワイン。
華やかなカシスのアロマが魅力で、力強い口当たりと適度なタンニンは肉料理との相性抜群です。

ブラックベリーの濃厚なアロマ

メタル デュリフ


成長を続けるオーストラリアの注目株が生み出す、コスパ最高のワイン。
濃厚なブラックベリーにスモーキーなニュアンスもある、存在感抜群のワインです。

チェリージャムの甘濃い香り

ラーマ・ディ・ピエトラ ネーロ・ディ・トロイア


チェリーのジャムやスミレなど、甘くて濃厚な香りがたまらない。
新鮮で上品な酸味、細かで豊富なタンニンが印象的なワインです。

イチゴのようなキュートなアロマ

ベラモンテ コロレス ピノ・ノワール


チリ国内で最大級のオーガニック畑を所有する名門ワイナリーが造るピノ・ノワール。
フレッシュなイチゴを彷彿とさせるチャーミングな果実味がたっぷり。口当たりの良い赤ワインです。

レーズンのような凝縮したアロマ

グース・パンプ


太陽の恵みと海風から生み出されるワインは濃いだけじゃなく、シチーリアらしい唯一無二の味わい。
遅摘みされた完熟ブドウから造られるため、レーズンのような凝縮した香りが特徴。滑らかな口当たりの赤ワインです。

コーヒーの奥深いアロマ

モリーゼ ロッソ


アドリア海沿いにあるイタリアの家族経営ワイナリー「カタッボ」。
熟したイチゴの甘酸っぱさのある果実のあとに、コーヒーのアクセントが印象的。旨味のある余韻が感じられます。

百合の華やかなアロマ

カリア シャルドネ/トロンテス


標高630mで造られる、シャルドネとトロンテスがブレンドされたアルゼンチンワイン。
華やかな百合の香りと清々しい果実味。引き締まった酸が心地よい印象です。

レモンのような甘酸っぱい香り

フェウド・アランチョ インツォリア


海に面したシチーリア産らしい瑞々しいワイン。
レモンのようなキリッとした酸と香り、そしてミネラル感がシーフードと抜群にあいます。

グレープフルーツの爽快なアロマ

メタル ソーヴィニヨン・ブラン


オーストラリア産のフレッシュなソーヴィニヨン・ブラン。
グレープフルーツの清々しい香りとほんのりした苦み。長い余韻が楽しめます。

洋ナシの奥深い香り

タロ フィアーノ


太陽の恵みをたっぷり受けたイタリア・プーリア州のワイン。
洋ナシのような爽やかさの中に甘みと香ばしさがある香り。果実味とミネラルがどこまでも心地よいです。

白桃のようなうっとりする香り

コーテ・マス ヴィオニエ


フランス、ラングドック地方らしい、程よいボリューム感。
ヴィオニエらしい、白桃のような上品な香りが特徴。フレッシュでジューシーな口当たりも魅力です。

ライチのような甘やかなアロマ

デル・スール ゲヴュルツトラミネール レセルバ


華やかな香りで人気がある品種「ゲヴュルツトラミネール」。
南国系フルーツであるライチの香りたっぷり。リッチでふくらみのある味わいが口いっぱいに広がります。

ワインのアロマとは?

ワインの香りは3つにわけることができます。

①第一アロマ


ワインの原料であるブドウに由来する香りです。
「果実」「花」「草木」「スパイス」など、自然界にある香りを指します。
第一アロマが強く感じられる品種は「アロマティック」な品種だといわれています。

②第二アロマ


ワインの醗酵段階で生まれる香りです。
低温醗酵した白ワインであれば「キャンディ」や「吟醸香」が感じられます。
ボージョレ・ヌーヴォを代表とするマセラシオン・カルボニックでワインを醗酵させた場合、「バナナ」などの香りが感じられます。
第二アロマは醗酵から時間があまり経過していない、若い状態のワインに感じられることが多く、時間の経過とともに薄れていきます。
他にも白ワインでは、「バター」「クリーム」などの乳製品の香りや「アーモンド」「杏仁豆腐」などのマロラクティック醗酵による香り、酵母由来の「ドライイースト」「白カビ」などの香りがあります。

③第三アロマ


「ブーケ」と呼ばれ、熟成由来の香りです。
シェリーなど産膜酵母(フロール)熟成したワインや貴腐ワインには「ヘーゼルナッツ」「くるみ」などのナッツ系の香りが現れます。
赤ワインでは「紅茶」「枯葉」などの植物系の香りの他、「きのこ」「森」などの土系の香り、「熟成肉」「なめし皮」などの動物系の香りが現れます。
木樽を使用した熟成の場合は「バニラ」「ロースト」「ナツメグ」などの香りがあります。

最後に

今回ご紹介したワインは「第一アロマ」に由来します。
ワインの香りから選んでみると、よりワインの世界が広がりますよ。

参考
一般社団法人日本ソムリエ協会/『日本ソムリエ協会 教本2021』/一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)/2021年

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