「"とっくり"や"おちょこ"のような酒器がない…」「湯煎の温度調整が難しそう」などの理由で熱燗を諦めていませんか?
そんな人もご安心ください!「誰でも簡単にできる、美味しい燗酒の作り方」をご紹介いたします。
熱燗は、湯煎が一番です。
お燗は電子レンジで最も簡単につけることができます。ただし温度調節が非常に難しく、適切な温度にするのは至難の業です。レンジでは部分的に温度が上がって、お酒が沸点(エタノール:78.3℃)を超えてしまうからです。
もっとも良いのは『湯煎』です。
本来は徳利が必要ですが、湯呑みでも代用できます!
徳利を湯呑みで代用すれば、簡単

湯呑み
「とっくり」や「ちろり」などの酒燗具があればベストですが、湯呑みで代用できます。
できば陶器のものを用意します。磁器でも問題ありませんが、陶器は熱伝導率が低いので急激に温度が変化せず、酒にストレスを与えません。さらに、冷めにくいのもメリットです。
日本酒
好みもによりますが、比較的香りのおだやかなバナナ系の味わい(酢酸イソアミル系)の日本酒は、旨みがじんわりと広がり「燗晴れしやすい酒」と言われています。※今回は山廃のお酒を使用しました。

所要時間約5分!カンタン熱燗の作り方

①お湯をわかす
鍋で湯飲みが6~7割程度浸かる程度の水を沸騰させます。
②湯呑みをつける
沸騰したら火を止め、お酒を入れた陶器の湯呑みをそのまま「ちゃぽん」

③しばらく待つ
陶器で3分、磁器で2分程度が飲み頃です。軽く攪拌してから温度を確認してください。時間は外気温やお酒の温度によって調整しましょう。
お酒の質にもよりますが、基本的にはほのかに湯気が立つ40~45度前後が燗の理想温度帯です。
指を入れ5秒間耐えられるくらい。一口ためして心地よければOKです。
電子レンジで燗する場合
お湯を沸かすのもめんどくさいとき、最終手段は電子レンジです。
マグカップにお酒を適量入れて、ふわっとラップ。目標の温度より高めまで温めて、少し放置します。これで落ち着いた味の燗酒を楽しむことが出来ますよ。
飲んでみた結果
<本日のアテ>
・梅干し2つ
・山葵漬け
・あら塩

まずは、日本酒をチビり。山廃由来の乳酸を感じる柔らか且つ複雑でクリーミーな飲み心地。
梅干しの爽やか且つ鋭いクエン酸の酸味を感じるも、まなつるが上手に包み込み、梅の香りが穏やかながら、華やかに立ち昇ってきます。
胃が少し温まってきたら、次は山葵漬け。山葵のツンとした辛みと酒粕由来の旨みが温かいまなつるによって溶け合い、辛みがマイルドに。少し味に飽きてきたら、今度はあら塩。
ミネラル感がグッと増し、にがり由来のほろ苦さが優しい甘さを感じる旨みに昇華していくのが実感できます。
また酸味が欲しくなるので梅干し・・・と無限ループですね。笑
気取らず、気張らず、今日はちょっと楽して温かい燗酒を飲んでみませんか?
今回使用した日本酒「まなつる 辛口山廃特別純米」
他にもあります。熱燗に合う日本酒



