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ワインのキホン

黒猫のワイン「シュヴァルツェ・カッツ」とは?その由来は?

黒猫のワイン「シュヴァルツェ・カッツ」とは?その由来は?

黒猫モチーフの「シュヴァルツェ・カッツ」というワインを目にしたことはありませんか?

ドイツ産らしいけど、どんなワイン?
なぜ黒猫がラベルに描かれているの?
シュヴァルツェ・カッツとはどういう意味?

今回は、気になる「黒猫のワイン シュヴァルツェ・カッツ」について簡単にご説明します!

黒猫のワイン シュヴァルツェ・カッツとは

「シュヴァルツェ・カッツ」とは、ドイツのモーゼル地方で生産される白ワインのことです。

「シュヴァルツェ・カッツ」はドイツ語で「黒猫」という意味。
同名のワインのボトルに、いつも黒猫のモチーフが描かれているのも頷けますが、なぜ黒猫なのでしょうか。
それは、こんな逸話に由来しています。

【 黒猫のワイン「シュヴァルツェ・カッツ」の由来 】
その昔、商人がワインの買い付けにモーゼル地方のツェル村を訪れた際、候補を3つの樽まで絞ることができましたが、その中でどのワインを買い付けるか決められずにいました。しかし、黒猫がその内のひとつの樽に乗るのを見たとたん、「これが最も美味しいワインに違いない!」と即決。実際にそのワインを飲んでみると、どの樽のワインよりも美味しかったのです。それ以来、黒猫が乗った樽のワインは最も出来が良いと言い伝えられるようになりました。

この逸話にちなみ、ツェル村には黒猫をモチーフにしたレリーフなどが数多く飾られています。

シュヴァルツェ・カッツを産するモーゼル地方は、モーゼル川を中心に広がるドイツ屈指のワイン産地です。蛇行するモーゼル川の周りに急斜面のブドウ畑が広がる景色が有名で、歴史深いワイン産地が並んでいます。
黒猫の逸話を生んだツェル村も、川のすぐそばにありますね。

シュヴァルツェ・カッツの特徴(香り、味わい)

シュヴァルツェ・カッツは甘口の白ワインです。
「リースリング」や「ミュラー・トゥルガウ」というブドウ品種で造られるシュヴァルツェ・カッツには、白い花や柑橘類のような華やかな香りがあります。
またその味わいは、ブドウの自然な甘みと爽やかな酸味がバランスよく、アルコール度数も9%程度と比較的低め(辛口白ワインは13%程度)なので、とても飲みやすいワインです。

食事と合わせるなら、ドライフルーツなどのおつまみや蒸し鶏のサラダといった軽めのお料理はいかがでしょうか。口当たりが優しい甘口ワインなので、食後にデザートとして楽しむこともできます。

おすすめのシュヴァルツェ・カッツ

最後に、モトックスが取り扱うシュヴァルツェ・カッツを二つ紹介します。

●フロイデ ツェラー シュヴァルツェ・カッツ

コストパフォーマンスに優れた協同組合「クロスター醸造所」が造るのは、ポップな黒猫のラベルが可愛らしいシュヴァルツェ・カッツです。果実の持つ自然な甘さとキリッとした酸味が特徴で、フルーティな味わいが多くの人々に愛されています。

●ツェラー シュヴァルツェ・カッツ レゼルヴェ

こちらはモーゼル地方で200年続く家族経営のワイナリー「ゲブリューダー・シュテッフェン」が造るシュヴァルツェ・カッツ。クラシカルな黒猫ラベルがおしゃれです。白い花を想わせるアロマに、爽やかな酸味と白桃やアプリコットなどの親しみやすい果実味が感じられます。

いかがでしたでしょうか。
フルーティで飲みやすい、甘口ワイン「シュヴァルツェ・カッツ」。
黒猫のワインを見かけたら、ぜひ可愛らしい逸話を思い出して飲んでみてくださいね。

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