ワインのラベルに書いてある数字は、どういう意味?
ワインの話で耳にする 「ヴィンテージ」って何のこと???
ワインの世界でよく耳にする言葉、「ヴィンテージ」。
これは、そのワインの原料となったブドウの 『収穫年』
のことを言います。
プレゼントを選ぶとき、生まれ年のワインを贈る・・・
な~んて話、聞いたことありますよね!?
ワインのラベルに「2000」、「2015」のように書かれている
年号のことです。これはそのワインのブドウが、いつ収穫された
ものかを表しています。
ブドウが採れた年の個性がワインには表れます。
生産国のワインの規格を満たしていれば、ヴィンテージを
ワインに表記することができるのです。
このヴィンテージ(=Vintage)は英語。
フランス語では、ミレジム(Millesime)
イタリア語では、ヴェンデミーア(Vendemmia) と言います。
ブドウは農産物なので、どうしても採れた年の天候や収穫時期など
生育状態によって品質にバラつきが出てきます。
「今年のリンゴは出来が良い!」というのと同じで
果物から造られているので、ワインも毎年違って当たり前ですよね。
まったく同じ銘柄のワインであっても、ヴィンテージによる
ブドウの出来の違いがワインの品質に直結し、大きな差がでるため
価格に大きな開きがでる ワインもあります。
しかし、必ずしも
『ヴィンテージの良し悪し=ワインの良し悪し』
ではありません。ブドウの出来が悪い年でも造り手の技により、
美味しいワインが 出来ます。その逆もしかり。
生産者たちは、ブドウの出来が良い年も悪い年も
ベストなワインを造ることを目指し、
さまざまな努力を重ねているのです!
感謝、感謝。。。
完ぺきに一定の味わいを保つ工業製品とは違って、
それぞれのワインのヴィンテージの違いを楽しむのも
『ワインならでは』の醍醐味なんです♪
ん? じゃあ・・・ヴィンテージの表記がないワインは・・・??
収穫年の違う複数のブドウやワインを使用して造られるワインは
特定の年号を決められないため、ヴィンテージを表記することができません。
また、特定の年に収穫されたブドウのみを使って造られた
ワインでも、生産国のワインの規定を満たしていない場合は、
ヴィンテージの表記ができず、「ノン・ヴィンテージ=年号がない」ワインとなります。
ノン・ヴィンテージワインの中には、毎年安定した品質のワインを
つくるために複数年のブドウを使用したり、ワインをブレンドして
あえてヴィンテージの違いを平均化する造り方をするものもあります。
収穫する年によって、生産量や品質の違うブドウを使って
一定の品質を保つなんて・・・
まさに職人技!
「何年に採れたブドウかなんて、考えたこともなかったわ」と思った方。
ふと思い出したら、ワインのラベルを見てみてくださいね!