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ワインのキホン

「A.O.C.」ってなに??

「A.O.C.」ってなに??

フランスワインのラベルにある「A.O.C.」について簡単解説♪

フランスワインのラベルに表記されている
「Appellation d’Origine Controlee」や「Appellation ○○○(生産地) Controlee」。

「これどういう意味??」と思われた方!

実は、たくさんの情報を導き出すとっても重要な表示なんです。

今回は、「Appellation d’Origine Controlee」、(頭文字をとって)「A.O.C.」について簡単にご紹介します♪

フランスにおける 法律に基づいたワインの産地を示す呼び名

「A.O.C.(=アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)」は、日本では通称「エー・オー・シー」と呼ばれることが多く
フランスワインの品質分類である「原産地統制呼称」のことを指します。

2009年からはEUの規定変更により「A.O.P.(Appellation d’Origine Protegee)」
と書かれているものもありますが、基本の考え方は「A.O.C.」と同じです。

上記のように、品質分類により3段階に分かれますが、
「固有の特徴をもつ産地に基づくトップカテゴリー」
に付与される呼称が「A.O.C.」、または「A.O.P.」です。

その具体例として、上の写真では、
ラベルに「Appellation Chablis Controlee」と記載がありますので、
A.O.C. Chablis(※1)の規定を満たし認定を受けたワインであるということがわかります。

(※1) Chablis=シャブリ地区
フランスのブルゴーニュ地方の北部に位置する有名なワイン産地

「A.O.C.」は情報の宝庫

「A.O.C.」は情報の宝庫です!
それはなぜでしょう?

「A.O.C.」を名乗るためには、様々な品質規格基準(産地、品種、収穫量、熟成法、試飲検査、など)をクリアする必要があります。
基準を満たさなければ、「A.O.C.」で規制されている名称で製品を造ったり、販売することは禁じられています。
これら条件のおかげで、記載がなくても、ワインの産地や品種などを判断できるのです。

例えば、先にご紹介した「Appellation Chablis Controlee」からは、
・産地:シャブリ地区(フランスのブルゴーニュ地方の北部)
・品種:シャルドネ(この地区で造る白ワインは単一品種(シャルドネ)のみで醸造)
が読み取れます。

さらに、その産地について詳しく知っていれば、
・土壌:メインは、キンメリジャンと呼ばれる石灰質の土壌(大昔、海底にあった地層)
・気候:年間平均10度前後(果房の成熟期に気温が低いと成熟が進まず酸が高くなる)
ということまで検討がつきます。

その結果、このワインの味わいについて「ミネラル感豊富で爽やかな白ワイン」と
おおよその想像がつくようになるという訳です。

このように、「A.O.C.」によってたくさんの情報を入手することができます。
ただ、上のように細かく情報を絞れないものもありますのであしからず・・・

原産地統制呼称「A.O.C.」、いかがでしたか?

有名な産地のものだけでも覚えておくと、ワイン選びがとてもスムーズになりますよ!
今後、フランスワインを手にした際は、少しラベルにも注目してワインを楽しんでみてください♪

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